2018年01月22日

私の根底にある漠然とした不安の正体

みなさんこんにちは。カウンセラーの佐原です。

お元気にされていますか。

このブログでは久しぶりになってしまいましたね。(だいぶ遅いですが)明けましておめでとうございます。


昨年1年はセラピーのスキルを更に高めようと様々な所に学びに行って勉強にエネルギーを注いでいたので、ブログを書くことの優先順位が下がってしまっていました。


でもブログでお伝えできることはまだまだ多いですし、クライアントさんとお話ししていると、とても大切に読んで頂いているのだなと感動することもしばしばですので、

今年はもう少し書くことに力を注いで行きたいと思います。

本年もどうぞよろしくお願いします。



さて、今日お伝えしたいのは、HSPでお悩みの皆さんの不安や恐怖が、実はこんな原因で起こっているかもしれませんよ。

というお話しです。


不安や恐怖の原因は様々ありますが、

そんな中でも盲点になりやすい原因があります。

盲点でありながら実は多くの方が持っている原因ですので、心を自由にする上で参考にしていただければ幸いです。




将来への不安が強かったり、

人に対する不安が強かったり、

緊張しやすかったり、

そういった生きづらさの原因には、生まれ持っての性質から来るHSP体質ももちろんありますが、

多くの場合は子供の頃に経験した「恐怖体験」、つまりトラウマに原因があります。


ですので恐怖体験で溜め込んだ恐怖エネルギーを解消すれば、かなりの割合で不安や恐怖は解消されていきます。


「HSP体質なんです…。」と諦めていた方も、

その本来の繊細さは変わらなくとも、不安を感じる割合が減り、楽になって行かれます。


と、ここまで読んで頂いて、いかがでしょうか?


「あぁ…そういうことなら、うちはお母さんが怖かったから私はいつもビクビクして過ごしていたなぁ…。」とか、


「小学校の頃のあのいじめ体験は今でも思い出したくないもんな…。」とか、


「自分の過去には暗黒期があるなぁ…。」と感じる方は分かりやすいですね。


過去にあまり見たくないものがあるということは、それを解消すると現在が大きく変わる可能性があるということです。


でも、今日お伝えしたかったのは、それらに当てはまらないケース、

つまり、

「子供の頃に溜め込んだ恐怖」と言われても、ピンと来ないケースについてです。

私の親は優しかったし、いじめも無かったし、特にトラウマのようなことはないのですが…。

というケースについてです。



一般に、過去に恐怖体験が無いのであればセラピーで対処するべき体験が出てこないので、


「それは生まれ持っての性格ですね…。」ということになります。


HSPという区分けもそれに一役を買っています。



でも、それでもまだ可能性があります。

ここで見落としている重要な原因が2つあります。



1つは、

両親のどちらか(多くはお母さん)が不安症だったケースです。

例えばお母さんが世の中の人は厳しいという信念を持っていて、

「そんなことしたら悪く思われるよ」とか、

「外に出たら危ないよ。怪我するよ。」と、

様々な想像をして怯えてワナワナしているケースです。


そのお母さんのワナワナした空気感が子供に伝染していることがあります。


これは心理学の世界では「汚染」と呼ばれます。

「世の中は恐いもの」とか「人は何を思っている分からないもの」といった親のビリーフが、子供を汚染するのです。

こういうケースではいくらトラウマ体験を探ってもこれといった原因が出てきません。


それはお母さんの恐怖を受け取っていただけだからです。

それをしっかりと自覚するとともに、お母さんに返すということを行うと社会や人の目に対する不安が消失します。


そしてもう1つのケースは、


お母さんが家事や仕事にいっぱいいっぱいで、大変そうに生きていたケースです。


お母さんが大変そうに生きていただけでなぜ子供が恐怖を持つのか?


それは子供の頃のこんな思いによるものです。


「もし私がお母さんに頼ったら、お母さんが壊れてしまう…。

もうお母さんはいっぱいいっぱいだから、頼ったらダメ。

お母さんが壊れたら、自分の生きるベースが無くなってしまう。

それは怖すぎる。

だからお母さんに頼らないようにしないと。お母さんを守らないと。私がしっかりしないと。」


無意識にそのような決断をすることで、子供は精神的に頼ったり甘えたりせることを禁止し、無意識に自立してしまうのです。


そうなると、自分が感じている恐怖を処理したり、お母さんに受け止めてもらったりすることができずに、


むしろお母さんの心が崩れないように、それによって家族が崩壊しないように(つまり世界が崩壊しないように)と、お母さんの顔色を見て、ビクビクするようになります。


このテーマを持っている人に聞くと必ずおっしゃるのが、


「お母さんが崩れたら、地面が崩壊するみたいに恐い。足場が無くなる。自分が消えてしまう。」

というような表現です。


子供にとって、親が崩れることは生きる土台を失うことなので、死を意味するのです。

相当恐いことなのです。


だから、自分の些細な恐怖など他所において、お母さんが崩れないように家族が崩れないようにと、心細い思いを抱いて生きることになります。


こういった不安感は親から独立した後も心の深層に残ったままで、それを社会に投影しながら生きていくため、次のような症状が出やすくなります。


・人生に対して漠然とした不安、足場の崩れそうな脆さを抱いている(幼少期の家族が崩れるのではないか?という不安を今も生きている)


・人に頼れずに自分ばかり仕事をして過労になる。


・自分の恐怖を受け止めてもらって解消することができないので、恐怖が溜まっていく。その結果、人や将来に対して強い恐怖を感じる。


・いつも気を張っていて緊張で身体がガチガチだけど、それが当たり前なので自分では気付け無い。整体に行くとガチガチですよと指摘される。



こういったケースはセラピーの中で、

子供の自分が思っていたよりもずっと親は強い。頼っても意外に大丈夫だということを実感して行く必要があります。

そしてその上で、身体レベルで大きな大人に身を委ねて恐怖を受け止めてもらう練習をします。


そうすると、身体の深いレベルに溜まっていた恐怖エネルギーが解消され、筋肉が緩み、身体の中に安心のエネルギーが宿るようになります。


そのような開放が起こると世界が変わります。


これまでと同じ環境に身を置いているにも関わらず、

周りを見渡すと人が優しく微笑んでいるように見えるし、

将来というものが、どっちに転んでも大丈夫でなんとかなる気がしてくるのです。


「どうせなんとかなるから、その時に考えたら良いよ。」


というような安心感を支えているのは、プラス思考かマイナス思考かといった思考レベルの問題ではなく、

HSPかどうかという先天的な問題でもなく。

身体の深層の筋肉に恐怖のエネルギーが残っているかどうか、身体レベルの問題なのです。

このあたりのテーマもセラピーで価値を感じてもらい安い部分です。


常に身体に恐怖があって、それを我慢することにエネルギーの大半を使っていた方が根本から解消し、

我慢に使っていたエネルギーを自分の人生をクリエイトする方向に使い始めた時、いったい何が起こるのか。


どんな風にくつろぎ、何を思い、人に対してどのような振る舞いを始めるのか。

そこにはまだまだ未知の可能性が眠っています。

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posted by ms at 02:16| Comment(0) | 繊細さのダメージを抑える | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年12月07日

人に怒られるダメージを最小限に抑える方法

みなさん、こんにちは。

今日は、人から怒られるダメージを最小限に抑える方法について書きました。

今の時代、叱られたり怒られたりして精神的にダメージを受けながら仕事をしていらっしゃる方が多いのではないでしょうか?

そのダメージはもしかすると、あなたが受ける必要の無いものかもしれません。

でも、どうやって怒られるダメージを回避するのか、そのための具体的な方法は最後に書いていますが、途中の原理を理解していただくことがとても大切です。

少し長くなりますが、良かったら読んでくださいね。


【上司もお客さんもモンスター化している】


先日、友人がプリプリ怒りながら話していました。

「あ〜〜もぉ〜〜。腹立つわ〜〜〜!!!」と。

どうやらモンスター化したお客さんのことらしい。


彼女は配送業者でパートをしているのですが、とあるお客さんが引っ越しのために住所が行き当たらず、電話を入れたそうです。

「住所が変わっていたので荷物を一度持ち帰りました。」と。

そして新しい住所を聞き出し、「明日のお届けになります。」と伝えると、途端にお客さんの声色が変わり、


「はぁ? 明日? 他の業者なら今日届きますよね? どうして明日なんですか? 」と来たそうです。


「すみません。お歳暮のシーズンでして、どうしても今日は手配できないのです。すみません…」


「はあ? それはそっちの都合でしょ。あんたじゃ話になりません。上の者を出してください。」


そこで上司に代わったそうですが、結論は同じです。


「すみません。どうしても明日の配送になります…。」と。


すると「それだったら、もう送り主に連絡します!」と更に怒りだしたのだとか。


送り主に電話しても何もならないと思うのですが、実際にそのお客さんは送り主に電話したそうで、その後は更に大変なことになり時間を取られたそうです。


「あ〜〜〜〜。腹立つわ〜〜〜!!!」と友人はプンプン怒っています。

「普通に明日で良いやんな? なんであんなに嫌な人がいるんやろ…。信じられへん…。」


本当にそうですね。それほど今日の配送にこだわる荷物とは何だったのでしょうか?

聞いてみると、その荷物とは、

お歳暮のビール

だそうです…。


「あ〜〜〜〜。腹立つわ〜〜〜!!!」

友人はプンプン怒っています。

こういう理不尽なことって仕事をしているとよくありますよね。


その相手が今回のようにお客様のこともありますし、上司や同僚のこともあります。

必要以上に厳しかったり、なぜか怒っていたり、意地悪だったり。

いったいなぜ彼ら(彼女ら)はあれほど怒っていて、あれほど理不尽なことができるのでしょうか?

純粋に不思議ですよね。


【彼らの怒りの本当の理由】


私は仕事を通じていろんな方にセラピーを施して来ましたが、そういった経験からこういった方の内面に何が起こっているのかはだいたい想像がつきます。


例えば先の理不尽なお客さんにセラピーをすると、おおよそこんな流れになります。


「今日荷物が届かないことに凄く腹を立ててますね。その怒りをどこで感じていますか?」


「胸の辺りですね。」


「では胸に意識を向けて、その怒りの感覚を丁寧に感じてみてください。なんと言っていますか?」


「…。誰も私を大切にしてくれない…。 腹が立つ。」そう言いながら涙が溢れてきます。


「奥に悲しみがあるようですが、そこを感じてみてください。何と言っていますか?」


「…。淋しい…(泣)」


「何があなたを淋しくさせているのですか? 胸の淋しさを丁寧に感じてみてください。」


「…。最近ずっと旦那が私に冷たい…。」


「それで淋しかったんですね。本当はどうして欲しいと言っていますか?」


「旦那に優しくして欲しい。私の話を聞いて欲しい…(しばらく涙を流す)」


とまあ、これは1つの例えですが、だいたいこんな感じで進みます。


つまり、

荷物(ビール)が今日届かないってどういうこと!!と友人は怒られたわけですが、そう言ったお客さんの怒りの本当の原因とは、


「旦那が優しくしてくれないから淋しい…。」だったりするわけです。


友人に言うと「知らんがな!!」と返ってきそうですが、実際にそんなものなのです。


心理療法でいろんな人の心を解いていくと、分かってくる1つの真理。

それは、


『人は自分が何に怒っているのか、本当の理由を実は知らない』


ということです。


では、あなたはどうでしょうか?

会社で理不尽な怒られ方はしていませんか?


・ちょっと仕事の段取りが悪いと、ガミガミと怒られる。

・少しミスをすると怒鳴られる。

・感情的にネチネチと嫌味を言われる。


そういった誰かの怒りによって、ダメージを受けていませんか?


そういった誰かの怒りによってあなたの精神に喝が入り、凛とした緊張が生まれて仕事が上手くいくのであればそれは受け取るべきお叱りです。


仕事に必要な刺激です。


でも、もしその怒りによって傷ついたり自己嫌悪に陥ったりするとしたら、

相手の怒りはあなたのミスとは何の関係も無いのかもしれません。


相手の怒りの本当の原因は、

保有している株の損失が膨らんでいることかもしれませんし、

自分の人生はこんなはずじゃなかったのに…という不満かもしれません。


人の怒りのほとんどはこのような個人的な感情が、誰かのミスをきっかけに噴出したものです。

ですので、それをあなたが背負う必要はありません。

自分のミスの分だけ怒りを受ければ良いのです。

その割合はおおよそ5%くらいです。

それ以外はあなたが受け取る必要のない怒りです。

でも、そうは言ってもいったいどうやって怒りを『受け取らない』ということが可能なのでしょうか?

はい。

それには方法があります。


【怒られるダメージの減らし方】


人の怒りを正面から受け取らないためには、

怒られている最中に、腹の下(臍下丹田)にギュッと力を込めて、逆に肩や手など上半身の力は緩めてください。

おしりをギュッと締める方が上手くいく人もいます。

それが神経過敏のスイッチをオフにする身体の使い方です。


その上で「あぁ、この人いろいろ溜まってるんだなぁ…」と思いながら、「はい。はい。すみません。」と相手に合わせて相槌を打ちましょう。


相手のリズムにチューニングするつもりで、「はい。はい。すみません。」です。

腹に力を込めて、肩は力を抜いてです。


餅つきの合いの手のように、相手のリズムとしっかり同調しつつ「この人いろいろ溜まってるんだなぁ…」と思いつつ、そのストレスを受け流してあげようと意図してください。


ボクシングのミット打ちの要領ですね。

ボクシングのトレーナーはパンチをミットで受けてあげることでボクサーを育てますよね。

それと同じで、相手の怒りに「はい。はい。」と応じることで、ストレスを開放して助けてあげようと意図しましょう。

(相手と戦う意図ではなく、防御する意図でもなく、「助ける」という意図を持つことがあなたを強い立場に置きます)


そして、そうしながら怒っている相手の顔の表情をよく見て観察してください。

人は人に恐怖を感じる時、実は相手のことをほとんど見ていません。

相手を見ずに自分の想像の中に逃げ込んで、恐ろしい想像によって自分で自分を怖がらせているものです。

ですので、恐怖から身を守るためにはしっかりと相手を見ることです。

まつ毛の数やシワの数をかぞえると良いです。


そうやって、ミット打ちの相手をしてあげるコーチのような姿勢で相手の怒りに接してください。

そして、怒られる場面が終わって一人になったら、次のような儀式をしてください。

目の前に相手を想像して、相手から受けたダメージを感じながら声に出してこう唱えます。


「これは私の問題ではありません。あなたの人生の問題です。あなたの感情は私には背負えません。持ち主のあなたにお返しします。」

そう言って頭を下げて、相手の方に手を伸ばし、相手から受けた怒りのエネルギーやダメージを自分の身体から相手の身体に流しこむイメージをしましょう。

エネルギーが実際に身体から抜けて、相手に流れていく感覚を感じてください。

これで、ほとんどダメージを負うことなくやり過ごすことができます。

覚えておいてくださいね。

怒られる時はギュッと腹に力を入れて、ミット打ちのコーチの立ち位置です!


「おお!今日は随分と良いパンチだな。溜まってるな〜」みたいな心持ちで「はい。はい。すみません!」です。

お互い頑張りましょう。

さあ、今日もあなたのリングへ!(笑)


***大阪・東京カウンセリングのご案内***

佐原の提供するカウンセリングは単にお話しを聞いてスッキリしていただくだけのものではなく、心理療法を使って症状を消失させるような根本的な変化を目指します。

今年のご予約枠はいっぱいになりました。
来年1月のご予約を受け付けています。

公式ホームページはこちら http://kokoro33.com/

東京セッションは来年1月中旬と2月初旬を予定しています。
詳細が決まりましたらこちらのブログでご連絡いたします。


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こちらは毎日の感情処理を自分でできるようになることで、心の負担をかなり軽くすることができます。

それ以外にも、

長年心に溜め込んでいた感情が溢れて、涙が止まらなかった…。

トラウマになっていた記憶を思い出さなくなってきた。

などなど。様々な声を頂いております。

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