2014年01月11日

妖精タイプ

HSP(過度に敏感な人)や内向型で生きづらさを感じてらっしゃる方のカウンセリングを続けていると、ある特徴的な雰囲気を持ったクライアントさんがいらっしゃることに気付かされます。

対面でお話していると、『あれ? まただ…。この人の存在感、◯◯さんと同じだ。』と、同じ存在感を持つクライアントさんと何人も接してきたことに気付くのです。

みなさんのそばにもいらっしゃるかもしれません。あるいはあなたがそうかもしれません。

特に女性に多いのですが、そのタイプの特徴を挙げると、

・非常にか弱く敏感で感性がきめ細やか。

・小動物のような可愛らしい身のこなしで存在感が軽い。

・とても軽い陽気さと無邪気さがある。

・人間社会よりも自然の中にいるのが好き。

・とても善良な心を持っていて人を恨んだりできない。

・癒し系の雰囲気が人を惹きつけ、話の聞き役になることが多い。

・好奇心が旺盛で、目の前に不思議なものがあると手で触れてみようとする。

・パートナーに恵まれやすく、物静かに見守ってくれるような伴侶を得ているケースが多い。

といった感じです。

とても無邪気で明るく魅力的で、周りから可愛がられて生きてきた方が多いようです。

でも、社会人になって職場環境に入ると、そのか弱い存在感では太刀打ちできずに、緊張したり傷ついたりして生きづらさに悩み始めます。

罵倒し合うようなタフなコミュニケーションの職場だと、その雰囲気に傷ついたり悩んだり。

職場のネガティブな雰囲気を吸い取り紙のように吸いとって、体を壊してしまったり。

そのことに当の本人は真剣に悩み苦しんでいるのですが、生来の軽く無邪気な雰囲気から、どうしても深刻には見えず、周りに相談しても真剣には受け取ってもらえなかったりします。

最近はこういった方がカウンセリングに来られることが本当に多いのです。

こういう方が来られると、私は勝手に分類して言います。

「あぁ、あなたもですね…。妖精タイプですね…。」と(笑)

そう言うと、ご本人さんは笑い出します。

これまでにいろんな人に様々な場面で「妖精みたい」と言われて来たの思い出したとおっしゃるのです。

『妖精タイプ』

そんな勝手な分類に納得できるほど、このタイプの存在感は特徴的なのです。

スピリチュアルな世界の知を援用すると、魂の歴史という面からこういったタイプを説明できますが、それはここでは置いておきましょう。

私がサポートすべきは課題は、妖精タイプの人達がしっかりと自分の属性を理解して、自分の扱い方をマスターして、この現実世界を機嫌よく生きていってもらうことです。

しかし妖精タイプの生きづらさに対して、心理学的なアプローチを取ってもあまりうまくいきません。

「原因となる過去のトラウマは無いか?」などと探っても出てこないことも多く、また仮に過去に問題があっても、持ち前の軽さと優しさで過去を許してしまっている方が多いのです。(あまり恨みを持たない感性も、ちょっと人間離れしているのですね。)

だから、彼女たちにおすすめするのは、妖精タイプである彼女達が、このタフな人間界を生きていくために必要な武器と防具をカタログ的に示して、旅の準備を整えてもらうことです。

そういった武器や防具にはいくつかの種類がありますが、

その1つがペルソナ(社会的仮面)を身に着けてもらうことです。

ペルソナという言葉は、心理の世界では評判が悪く、どちらかというとそれは外すためにあるものとして扱われます。

それは事実で、本当の自分、本当の人生を生きるためには、今までに生きるために身につけた仮面を外すべきタイミングが、人生には必ず訪れます。

でも、妖精タイプのように現実世界の荒々しさに翻弄されている方にとって、ペルソナは生きるために大切な防具となります。

ペルソナと自分を一体化すると問題ですが、ペルソナはあくまで便宜的に身につけている仮面だと自覚できていればどんどん使って行けば良いのです。

例えば、ビジネスの現場では、キャリアウーマン的なペルソナを被って、それを演じるようにキビキビと振る舞うのです。

そうしていると、実際にそのようなペルソナが定着していき、仕事に行けばキャラが変わるようになっていきます。

そして、職場を出たらペルソナをしっかりと外すのです。土日はペルソナを外しっぱなしにして自然に親しんだり、甘味な芸術の世界に没頭する。

そんな風に、いわば戦略的に二重人格になるわけです。

本来、私達のような心理をサポートする人間は、クライアントさんの人生の本質を生きられるように、本物の人生を深く生きられるように、その人の属性と物語を読み取っていきます。

そのためには、ペルソナを外すサポートをすることが多いものです。

ですが、ここの読者であるHSPや内向型、今回のような妖精タイプの方は逆に、本質的な自分を生きるために、戦略的に仮面をかぶり、それによって本当の自分を守る必要があるのです。

あなたはこの荒々しい世界において、本当の自分を生き残らせるために、いくつのペルソナを持っていますか?

ちなみに、私は頭キレキレのビジネスマン風のペルソナも鍛えてあります(週休3日くらい無いと保ちませんが…(笑))

外向型の人とバカになって騒ぐためにペルソナも持っています。(こっちは3時間くらいしか保ちませんが…(笑))

でも、そうやってペルソナとして意識的に演じていると、それがまんざら嫌でもなく、できるビジネスマン風も結構楽しめたりします。

めいいっぱい頑張ってペルソナを演じたら、週末は部屋に引きこもって、達成感と共に休息をしましょう。自分を誇りに思いながら繊細な自分を生きさせてあげましょう。

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posted by ms at 12:53| Comment(25) | HSP(繊細すぎる人) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年10月18日

あなたの生きづらさは治るかもしれない

みなさん、こんにちは。

今日は、もしかしたらあなたはHSP(過度に敏感な人)ではないかもしれないよ!というお話です。

何か新しい可能性が見えると嬉しいです。

このブログを見て、「HSPなんです!」と言ってカウンセリングに来ていただく方が多いのですが、

実際にお話を伺っていくと、先天的に繊細な遺伝子を持っているHSPというよりも、これまでの人生経験の中に生きづらさの原因があるケースが多いのです。

特に代表的なのが、アダルトチルドレン(AC)のケースです。

凄惨な家庭環境で育ったことで、何かしらの精神的な外傷(トラウマ)を負ったまま大人になった人達。

そのために今でも生きづらさ感じてらっしゃる人達のことを、アダルトチルドレン(AC)と言いますが、

このアダルトチルドレンの特徴も、HSPに非常によく似ています。

・人の顔色を気にし過ぎて疲れたり。

・外の刺激に過敏に反応したり。

ですが、それは遺伝的に繊細な性質を持って生まれたわけではなく、幼少期を過ごした家庭環境が凄惨だったことから、自分を守るために身に付けた防御反応なのです。

例えば、

・小さい頃から両親の激しい喧嘩を見て、身の危険を感じながら過ごした。

・しつけが過剰に厳しく、ちょっとした失敗の度に激しく怒鳴られたり、叩かれたりした。

・褒めてもらったことがほとんど無く、とにかく小言のように否定され続けた。

・誰も自分の言うことを受け止めてくれず、淋しかったけど親の愛を求めることができなかった。


このような養育歴のある方が当てはまります。

そういった幼少期の親との関係から

「ありのままの自分には価値が無い」

「人は私に危害を加える存在だ」

「何かミスすると怒られるかもしれない」

「私を好いてくれる人などいるはずがない」


といった信念を持ってしまって、潜在意識下では今でも親の影を再生し続けていて、

それが現在の人間関係に投影されています。

その結果、

人に気を使いすぎたり、頼み事ができなかったり、怒られないように過剰にビクビクして過ごしたりして、学校や職場の人間関係で疲れ果ててしまいます。

周りは優しい人ばかりで、良い環境だと頭では分かっていても、過剰に気を使ってしまいます。

それは、今目の前にいる人達にではなく、潜在意識の中にある両親の記憶に反応しているからなのです。

ここまで読んで、「まさに私だ!」と感じた方。

大変な幼少期を生き抜いてこられました。そして現在も苦しい思いをしてらっしゃることと思います。

でも、今あなたが苦しんでいる反応は、生まれ持っての性格ではない可能性が高いです。

それはつまり、改善して行けば楽な人生を取り戻すことができるということです。

【それは改善できる】

あなたを苦しめている過剰な気遣いや、敏感さが遺伝ではなく養育歴から来るものであれば、多かれ少なかれ改善していけます。

方法はいくつかあります。代表的なのはインナーチャイルド療法と呼ばれる心理療法です。

子供の頃の小さな自分を大人の自分が救い出し、自分が親代わりとなって再教育していきます。女性には特に効果が高いワークです。

もう1つは、ゲシュタルト療法と言って、家族の関係を再体験していくようなワークがあります。これも非常に効果的で、上手く行けば劇的な変化が起こります。

当カウンセリングルームでは、過去を振り返ってACの疑いがある方には、これらの心理療法を進めていきます。

その他にも、このブログで販売しているHSPプログラムに収録している2つめのワーク(意識のクリアリング技法)などは、手軽でありながら、トラウマ的な記憶を1つ1つ削除して行くことができて、

トラウマになってた記憶を思い出さなくなったと驚かれる方が多いです。

そしてその結果、これまで過剰に防衛していたり気を遣っていた反応が弱まり、楽に過ごせるようになっています。

上記以外にも方法は沢山あります。

あなたがその気になれば、生きづらい反応を緩めていくことは可能だということを知っておいてくださいね。

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過去の記憶のどこを思い出しても、何も嫌な気持ちを感じない、身体が反応しないという状態になったら、あなたのトラウマは癒やされています。

2つ目に収録しているイメージワークでどんどん嫌な記憶を浄化しいて行きましょう。

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posted by ms at 13:20| Comment(20) | HSP(繊細すぎる人) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年01月09日

100%自分でいられますか?

遅くなりましたが、みなさん、明けましておめでとうございます。

旧年はこのブログに対してたくさんの反響を頂き、ありがとうございました。

今年もマイペースに書いていこうと思いますので、どうぞよろしくお願い致します。

*******

さて、新年一発目の記事は、「100%自分でいられますか?」というテーマです。

この記事を今マクドナルドでノートパソコンに向かって書いているのですが、先ほど、女性スタッフさんが私に笑顔で挨拶してくださいました。このスタッフさんはいつもとても魅力的で関心します。

特別に美人という訳ではないのですが(失礼!)とても魅力的なのです。

なぜ魅力的かというと、100%自分自身でいるからなんですね。

そう言うと、「自分自身でいるって…? 当たり前じゃない?」と思われるかもしれませんが、そうではありません。

このスタッフさんは足先までぎっしりと自分が入っているのです。こういう人は非常に珍しいものです。

私はカウンセラーという仕事柄、とても注意深くその人の身体を観察します。

そうすると、この人は胸までは自分が入っているけど、お腹の底に自分がいない。頭と胸でお話ししているけど腹の底には見せたくない本心を隠してるな…とか、

この人は頭にしか自分がいなくて、身体がガラ空きだ。心も疲れるだろうな…とか、

この人は足が浮いてしまってる。意識が身体より先走ってるな。気を使いやすいだろうな。

などといったことを、クライアントさんの身体からわかるようになってきます。

そうすると、先の女性スタッフのように、自分という存在の充実感が身体の足先までぎっしりと入っている人は意外に少ないことに驚きます。

男性は頭に集中しがちだし、女性は頭と胸だけで、どちらにしてもお腹に自分がいない方が非常に多いのです。

足先とまでは行かなくても胸やお腹の下(臍下丹田)まで自分が入っていると、その人は素の自分自身でいられます。

外の世界に対して特に気を使うこと無く、気負うこともなく、くつろいでいられるのです。

逆にお腹や胸の自分がいなくなっている場合は、その人はそこに存在しながらも、本当の自分は逃げてしまっていて、ただその場を取り繕っているだけです。当然、非常に気疲れします。

つまり、こういった身体の中の感覚の充実度というものが、その人の心の在り方を現しているわけですが、通常は、自分が身体にどこまで充実して入っているかなど、当人もあまり気にしないものです。

これまで、この身体感覚で生きてきたのですから、これまでの自分の在り方に慣れてしまっているのです。それが本人にとって当たり前だし、特に違和感も感じなくなっています。

身体に自分が入っているか入っていないのか、まさかそこに個人差があるなんて思いません。

でも実はここに人それぞれの大きな特徴があり、そしてここに自分を変えるための大きな可能性があるのです。

【あなたはどうだろうか?】

次のことを試してみましょう。あなたが普段どれだけ自分自身でいられているかが分かります。

1)一人で静かな部屋でゆったりと座って、ゆっくりと腹式呼吸をしましょう。

2)その時に、お腹の下(臍下丹田)に息を吸い、そこから吐き出し、お腹や胸に意識を充実させましょう。

3)お腹の中の感覚、胸の感覚をしっかり感じられて、しっかりそこに自分の意識がある。自分のお腹や胸の内側の感覚と自分の意識がつながっているという実感を得ましょう。


これが自分だ!という感覚がお腹や胸の中心にしっかりと居座ったらOKです。これが「センタリングした」と呼ばれる状態です。

素の自分自身でいる状態。自分の本心とつながっている状態です。

では、ここからが重要です。

4)目を開けて外を見てみましょう。外を見ても、先程のお腹や胸とのつながりは維持されていますか? 人によっては目を開けて意識を外に向けた瞬間にひゅっとお腹の自分がいなくなります。

5)次は人とお話ししてみましょう。人と話すと気を使ったり遠慮したり、相手に意識が行きすぎて、内なる自分が身体から逃げ出していませんか?

6)いろいろな場面で試してみましょう。職場での感覚。苦手な人の前。怖いヤンキー達の前(笑)など。


こうして、

「自分の身体の内側にしっかりと内なる自分が存在しているか?」という質問を持って、お腹の感覚に注意して様々な場面を体験してみると、

お腹のあたりが、充実したり逃げ出したりを細かく繰り返しているのに気がつくと思います。(逃げっぱなしで充実を体験しにくい方も多いと思います。)

理想はどんな場面でも、誰の前でも常にお腹の底まで充実して、自分の内面とのつながりを持ちながら同時に外の相手にも注意を払っている状態です。(これは合気道などの武道でもっとも大切とされる意識の在り方です)

でも、気を抜くとすぐに外に逃げ出してしまいます。

例えば「人と関わるのが苦手。一生1人で生きていきたい。」と仰る方は、まず間違いなく、会社や学校などの社交の場に身をおくと、お腹の自分がいなくなっています。

人といると自分を保てないのですから、家庭を築きたくないのは当然ですね。

身体から自分が逃げ出している状態で、いくら相手と上手にお話ししても盛り上がっても、お腹の自分はいないので人とつながった気はしません。

そして帰って1人になったらどっと疲れが押し寄せます。

自分の肚(ハラ)というエネルギー源から切り離されて、上辺の意識で必死で取り繕ってきた疲れです。

【私たちが目指すべき在り方】

つまり私達が目指すべきは、どんな場面でも腹の底までしっかりと自分が入っている状態なのです。

それが実現できれば、どんな場面でも自分の中にリラックスしてくつろいでいられるので、とてつもなくラクだし、自分自身に忠実でありながら、他者とも社会ともつながりを楽しむことができます。

飲み会で会話が続かなくてもお腹にしっかりと存在していられるならば、その沈黙さえも心地よく感じられますし、自然に内側から自分に忠実な言葉が出てくるようになります。

誰かといることで、自分がブレることもありません。必要以上の気遣いも無くなります。

「腹が据わる」というのは、文字通り、こういった腹の身体感覚からくるものなんですね。

先ほどの、マクドナルドのスタッフさんは自然にそれができている。しかも足先まで充実できている。これはかなり珍しい例ですが、私達もそこを目指しましょう。(彼女は忙しいマクドナルドの中でいつものびのびと楽しそうです。)

身体の全てに自分を存在させて生きるということは、「自分という全体性」を生きるということです。

【ではどうすれば良いのだろうか?】

では、どうすれば私たちの意識は内面にとどまることができるのでしょうか?

1つは単純にそれを意識をすることで達成できます。

常に重心を下腹(臍下丹田)に置いて、誰と接する場面でも下腹に自分を充実させた状態で居続けるように意識するのです。

買い物をして店員さんに声をかけられた瞬間に、ひゅっと逃げてしまったことに気付いたら、その度に意識して下腹に自分を取り戻します。

そしてレジに行ったらまた、ひゅっと居なくなる。また取り戻す。

そんなことを繰り返していると、次第に癖がついてき、やがては無意識が自動的にそのように存在させてくれるようになります。気づけば誰に対しても気兼ねなく話せている、腹の据わった自分になっていることでしょう。

これは1つのスポーツだと思ってください。テニスのラケットを振る時に、できるだけ肩の力を抜くように癖付けることと質的には何の違いもありません。

意識して身体に覚えさせるのです。

しかし、それでもなかなか癖がつきにくい方がいらっしゃいます。どうしても身体から逃げてしまう方。あるいは、そもそも身体に居座るという感覚が最初からわからない方もいらっしゃると思います。

そういった方は心理療法が必要です。フォーカシングというワークで対話する身体の感覚。そこが強い恐れを持っていると、いくら意識しても身体には居座ってくれません。しっかりとその感覚と対話して、癒してあげる必要があるのです。

人生のある時期に、しっかり集中して自分の内面と向き合って、楽にしてあげてください。

「自分という全体性」を取り戻し、100%の自分を生きられるようになるのは容易な道のりではありませんが、努力して進むに値する道です。

諦めずに進んで行きましょう。

ということで、今年もよろしくお願いします。

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ラベル:HSP
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2012年11月29日

あなたは決して人嫌いではない

このブログではHSP(過度に敏感な人)やエンパス(共感しすぎる人)というキーワードでお話ししていますが、今回は少し角度を変えて、「外向型ー内向型」という切り口でお話ししたいと思います。

「外向型ー内向型」というのは心理学者のユングが提唱した分類ですが、この分類は非常に本質的です。

カウンセリングで多くのクライアントの内面と向き合ってきた私の個人的な意見として言われせていただければ、もしかするとこの「内向型ー外向型」の差は、男女の性差と同じくらい大きな違いなのではと感じています。

男性と女性の考え方や感じ方の違いと同じくらい、外向型と内向型の感じ方には根本的な違いがあるのです。

その最も大きな違いは、

・外向型は外側の刺激によってエネルギーを得る。

のに対して、

・内向型は静かに自分の内側につながることで内側からエネルギーを得る。

という点です。

そもそものエネルギーの源が全く違うのです。

外向型は休日になれば遊びの予定をぎっしり入れたり、多くの仲間とワイワイと関わりを持ちたがります。

そうやって外からの刺激をたくさん受けることでエネルギーが充電されて、また月曜からの仕事を頑張れるのです。

でも、内向型にはそれが理解できません。土日にぎっしりと遊びを入れてしまうと内向型は疲弊してしまって休みになりません。

もちろん内向型も少しは人と遊ぶ予定を入れますが、それ以上に一人で静かに本を読んだり自分と向き合う時間を持たないと疲れ果ててしまうのです。

ですので、例えば内向型と外向型の夫婦などは、お互いのエネルギー補給の方法が違うことを理解しておかなければ大変です。

外向型は内向型のパートナーに対して、「付き合いが悪い人」「自分と一緒にいたくないだ」と思って失望してしまいます。

一方、内向型は外向型に対して、「自分の安らぎを侵略する、騒々しい人」として、脅威に感じたり、外向型と比較して自分を「付き合いの悪い暗い人」と捉えて、自己嫌悪に陥ったりします。

ですから、しっかりとお互いの性質を理解する必要があるのです。

【世の中は外向型の世界観で作られている】

今の世の中には情報が溢れていて、本屋に行くとたくさんのビジネス書やノウハウ本が平積みになっています。そして、そういった本の多くが外向型の著者によって書かれていることを理解しておく必要はあると思います。

「自分の仕事のやり方がうまくいったから、他人にもそれが合うはずだ。」「周りの人にも自分と同じやり方をして欲しい!」という外向きの発想が、そもそも典型的な外向型の思考パターンです。

ですから、ノウハウ本を書いて自分ノウハウを共有したい!という動機を持つ著者の多くが外向型なのです。

当然、そういった外向型の著者によって書かれたノウハウ本の多くは、内向型には合いません。

例えば、時間管理術でスキマ時間を使ってどんどんタスクをこなしていくような方法は、内向型にはまず不可能なのです。

外向型はタスクを増やすことで外の刺激を受けてエネルギーが高まりますが、内向型はスキマ時間にはしっかりと刺激を遮断して自分とのつながりを取り戻さないとエネルギーが枯れるからです。

わかりやすいのはメールの返信です。

内向型人間は、届いたメールにすぐに返信するのが苦手です。返信内容がわかっていても、先延ばしにしてしまいがちです。

相手にメールを届けるために、十分な内的エネルギーを充電しないと筆が進まないのです。(このお話しはカウンセリングでお伝えすると、そうそう!と内向型のクライアントが深く共感されます。)

もしかすると私達内向型人間は長い間、自分には合わないノウハウ本を読んで、自分に対して間違った使い方をしては、期待通りに動いてくれない自分自身を責め続けてきたのかもしれません。

【人付き合いなんかしたくない】

先に見たように、エネルギー補給の点から、内向的なタイプの人間は、外向タイプよりも1人の時間がより多く必要です。

でも、今の世の中はスピードが早く仕事量も多く、たくさんの情報に晒されながら生きることを強いられます。

こういった環境は内向型には脅威なのです。

そして仕事に加えて、同僚との飲み会や友人との遊び、人付き合いなどが入ってくると、エネルギーを充電する時間が無くなってしまいます。

だから、内向型には、人からの誘いを怖がっている方が非常に多いのです。(そのことを必死で隠してはいますが…。)

会社の飲み会にも本当は参加したくないにもかかわらず、付き合いで参加しては後悔しているようなケースが多いのです。

その結果、「本当は一人でいたいのに…。彼らは私の時間を奪っていく…。また面白くもない話に付き合わないといけないのか…」と、心の奥底に恨みのようなものが溜まっていきます。

そうやって恨みや怒りを溜めていくと、やがては「自分は人嫌いなんだ」と思うようになっていきます。

かくいう私自身も、長い間「自分は人嫌いだ」と思っていました。

【それでもあなたは人嫌いではない】

しかし、違うのです。

内向型ー外向型という違いを理解できると、自分が人嫌いなのではなくて、単に今は外の刺激が多すぎて内面のエネルギーが枯渇しているのだと分かってきます。

人嫌いで人に会いたくないのではなく、ただそれ以上に静かに自分の内面につながっていたいだけなのだと。

心が自分と向き合うように求めているだけなのだと分かってきます。

内向型の人間は決して人嫌いではありません。

それどころか、数少ない友人と深くつながりたいという欲求を持っています。

ただ、そのためには十分に一人になって、孤独な時間を楽しんで内面のエネルギーを充電する必要があるのです。

十分に一人でいると面白いアイデアやエネルギーが溢れて来て、それを人に話したいなと思ってウキウキして来ます。

それが、内向型が人と会うタイミングです。

それは外向型と比較すると随分と控えめな社交術ですが、それで良いのです。

それを受け入れて、あなたにとって無理がなく快適なバランスを見つけましょう。

【まとめ】

今日、是非とも理解していただきたいのは次の3点です。

・これまでの人間関係の中で、あなたがどれだけ人からの誘いを恐れていたとしても、あなたは人嫌いではありません。

・内向型のあなたが自分から人と接したいと思えるようになるまで、しっかりと孤独に引きこもりましょう。

・外向型を真似る試みは長期的には必ず失敗します。それは諦めましょう。それよりも内向型の自分の性質を理解して、この性質を使って最高に楽しい人生を作りましょう。


以上です。

いつでもあなたはあなた自身の味方でいてください。そしてあなたの性質を理解してあなたの扱い方を習得していきましょう。

私はこのブログが、あなたが自分らしい人生を生きるための「取り扱い説明書」となることを願っています。


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2012年08月07日

内向的な人が秘めている力

今日は皆さんにシェアしたい20分の動画があります。

ご存知の方もいらっしゃると思いますが、『TED』という20分のプレゼンテーションを披露する大会が毎年アメリカで開催されています。

世界各国の様々な分野で活躍する才能が、その分野での興味深い知見を一般人にもわかるようにプレゼンしてくれるので、見ていて非常に面白く、知的な興奮を提供してくれます。

NHKでも番組になったりと、現在、世界的に見てもとても人気が高いコンテンツだと思います。

私も神経が疲れた時や時間を持て余した時は、ソファーに横になってTEDの様々なジャンルのプレゼンをiPhoneで視聴しています。

20分という制限時間があることも見る側としては負担が無くていいですね。

さて今日はそんな様々なジャンルのプレゼンの中で、まさにこのブログのテーマにピッタリのコンテンツを見つけましたので、是非皆さんにも見ていただきたいと思いこの文章を書いています。

これがその20分プレゼンです。

『内向的な人が秘めている力』 スーザン・ケイン

http://www.ted.com/talks/lang/ja/susan_cain_the_power_of_introverts.html


社交的で活動的であることが何よりも評価される現代において、内向的な人の特質が理解されていない! とスーザン・ケインは訴えます。

皆でデスクを並べて仕事をしている職場環境や学校の教室も、外向的な人が集中しやすいような環境になっていて、内向的なタイプには向かないと。

そして、それでも内向的な人に創造性やリーダーシップという面で才能を発揮してもらわけなれば、世界的な損失だと言います。

現在の世界の混迷を解決し、未来を切り開くには内向的な人間の持つ知とアイデアがいるのだと。

それ以外にも、たくさんの興味深いお話しやアイデアを語られますが、最後に3つの提案を挙げられました。

その1つが、

『絶えずグループ作業をするなんて狂ったことは今すぐやめましょう。』

です。

いいですね(笑)

ほんと狂ったことです。

私自身の過去を振り返っても、「もし充分に一人にしてくれたら、もっと良いアイデア出せるのにな…。」と思ったことが学校や会社生活でどれだけ多かったことか。

内向的な人は目立たない環境の方がヤル気になり、活き活きと能力を発揮できるのですね。

では残り2つの提言は何でしょう。

それは見てのお楽しみです(^^)

『内向的な人が秘めている力』スーザン・ケイン

お勧めします。

http://www.ted.com/talks/lang/ja/susan_cain_the_power_of_introverts.html

ラベル:内向的
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2012年04月22日

書くことでブレない軸を作る

HSP(過度に敏感な人)は、一般的には生活の中での物事の捉え方が丁寧で、

物事を深く理解しようとする傾向があります。

普通の人がサラッと流してしまう事柄の奥に、法則を見つけたり、その裏側で起こっていることに気付いたりするのです。

洞察力が高く、物事の本質を見抜く目を持っているということです。

「どういう理由かはわからないけど、とにかく直感的に言って、これはこうなるんだ。」

「なんで?って言われても、感覚的にこうだとしか言えない。でも実際にいつもそれで正しいんだ。」

これらは、まさにHSPやエンパス特有の表現です。

彼らの敏感な神経システムは、普通の人よりもたくさんの情報を受け取って結論を出しますが、

それらのほとんど無意識下での情報処理なので、本人にもその理由が分からないことが多いのです。

理由はわからないけど、なんとなくこうなるということは分かる。

だから時に、HSPの言葉は予言のように聞こえることがあります。

そしてこれこそが、HSPやエンパスである皆さんが、この社会で職を得て貢献していくための才能です。

普段は「生きづらさ」と感じているその繊細さ。

これこそがあなたが生きるために受け取ったギフトなのです。

このギフト、才能は生涯をかけて磨き、そして職業の中で役立てていく道を模索していくことになるでしょう。

ただ、今回は、まだ若くて職も無く、自分と他人との違いもよく理解できていない10代20代のHSPのために、

この才能に翻弄されない方法をお伝えしておきましょう。

【情報で溢れかえる脳】

少しの事柄を見て、多くの本質に気づくHSPの能力は、有用な才能ですが、その細かな気づきを1つ1つ誰かに伝えるわけにもいかず、

HSPの頭の中は、いろんな気付きや思いや感情で、すぐに溢れかえってしまいます。

特に大きなトラブルが無くとも、彼らの頭の中はいっぱいいっぱいになってしまいがちです。

Twitterやmixi、Facebookなどのソーシャルメディアが発達した情報過多な現在では、なおさら混乱しやすくなっているでしょう。

そこで、HSPである皆さんに、この情報化の時代を混乱すること無く生きていくために習慣にしてもらいたいのが、「書く。」ことです。

【書くことで脳をクリーンナップする】

人よりもたくさんの情報を受け取って細かく処理してしまうのがHSPの神経システムです。

その結果HSPは、1日を終える頃には、頭も心もいっぱいいっぱいで、疲れてしまっています。

そこで、ノートを取り出して、何でも今思っていることや、引っかかていることを言葉にして書きだすのです。

そうすると、頭の中をグルグルと回っていたいろんな気付きや洞察が、どんどん頭の外に出て、すっきりとしてきます。

そして気持ちも頭も軽くなっていきます。

気づき過ぎるHSPにとって、それを頭に残しておかずに紙に書き出して完了させていくというのは、とても大切なライフスキルです。

【書くことで人格を鍛え上げる】

そして、書くことは人格を作ります。

ここまでソーシャルメディアが発達した現在では、書くことは誰かに何かを伝えるための伝達手段になっていますが、

書くことの力はそれだけではありません。

誰に伝えるつもりもない言葉を、自分と向き合うように使っていく。

自分の思いを紙面に刻みこむように、書いていく。

そうすることで自分自身の思いを強化したり、考えを客観的に見なおしたりすることで、自分思考はより洗練されて練り上げられていきます。

自己対話のように研ぎ澄まされた「書く」という行為は、その人の人格を練り上げます。

実際に、日記に自分の思いを書いていた昔の文人は、凛としてブレない精神の軸を感じさせてくれました。

表情に独特に深みと凛々しさが漂うものなのです。

【書くことの2つの力】

書くことはHSPにとって2つの意味があります。

1つは、敏感な神経システムによって気づき過ぎた情報を、クリーンナップして、脳の中のメモリーを軽くすること。

2つは、書くことを通じて自分の人格を練り上げ、敏感でいながらも凛としてブレない精神の軸を作ること。

まずは今頭の中に巡っている思いを書き出すことから始めてみては如何でしょうか?

思ってもいない言葉が出てきて驚かれるかもしれません。

*****

その他にも、自宅で音声誘導を聞きながら心理スキルを磨けるプログラムを開発しました。
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2012年02月27日

自分を変えるのではなく、扱い方を学ぶ

今日の昼過ぎにマクドナルドに行くと、男子中学生の集団がいて、大きな声を出してふざけあっていました。

中学生にありがちな、荒々しい動き。

彼らの後ろに並びながら、そんな荒々しい動きの1つ1つに、私の身体が反応しているのに気付きました。

妙に感覚が繊細になっていて、警戒しているのです。

ビクッとしたり、イラッとしたり、

普段はこんなことは無いのですが、今日の自分の反応は驚くほどデリケートでした。

いったいなぜこんなにデリケートになったのか?

答えはすぐに分かりました。

今日の朝からずっと、PCに向かって書き仕事をしていたからです。

書き仕事をすると、頭をものすごく精妙に使うので、神経が研ぎ澄まされていきます。

そして、気が頭にばかり集まり、身体がガラ空きになります。

その状態は、外界の刺激に対して、ものすごく弱い状態なので、ちょっとした刺激に過剰に反応するのです。

つまり、たまたまデリケートなモードになっていたということです。

私は中学生達の後ろに並びながら、身体を伸ばしたり呼吸法を行なったりしながら、普段のタフな自分に戻して行きました。

しばらくすると、しっかりと感覚を立て直すことができて、いつも通りマクドナルドの雑多な客層の荒々しい雰囲気の中で、落ち着いて食事をすることができました。

さて、今日あった何気ないエピソードをお話ししましたが、この場面から皆さんにお伝えしたいことが3つあります。

それは

(1)本来の持って生まれた性格が原因ではなく、気を使う仕事柄、経験によって繊細な性格になっているケースもありえるということ。

(2)誰しも、自分の性格の中には、繊細モードもあれば、イケイケモードもあり、それらは場面場面で細かくモードチェンジしている。

(3)以上の2点を理解することで、自分を変えることは可能である。



の3点です。

では、1つ1つ見て行きましょう。

(1)本来の持って生まれた性格が原因ではなく、気を使う仕事柄、経験によって繊細な性格になっているケースもありえるということ。

「人と上手く話せない。」という訴えで、カウンセリングに来られたクライアントさんにお話しを伺ってみると、

それは性格(パーソナリティ)の問題ではなく、職業病だというケースが多々あります。

例えば、プログラマーで仕事上のコミュニケーションも大半がメールで済んでしまうために、会話をすることがない。

少しのミスも許されない厳密さを求められる仕事のため、プライベートで雑談のような砕けた会話ができない。

などがそれです。

脳というものは、驚くべき自由度があり、よく使う神経回路は発達し、使わないものは消滅していきます。

ですので、特殊な仕事環境によって最適化された脳が、対人関係の上では問題になることが多いのです。

つまり脳の使い方にも、バランスが必要だということです。


(2)誰しも、自分の性格の中には、繊細モードもあれば、イケイケモードもあり、それらは場面場面で細かくモードチェンジしている。

「緊張してしまって、人と会話ができない。」と訴えるクライアントさんに、「緊張せずに会話ができる相手はいませんか?」と訊いてみると、

「そういえば母親とか家族となら大丈夫ですね。」と返ってきます。

当然のことと思われるかもしれませんが、これはとても大切な気付きです。

なぜなら、これはその人に「リラックスして話す能力が無い。」のではなく、「能力はあるが、必要な時に引き出すことができない。」ということを表しているからです。

能力が無い。

から、

能力はあるけど必要な時に引き出せない。

へと、とても大きなパラダイムシフトです。

そして最後です。

(3)以上の2点を理解することで、自分を変えることは可能である。

以上の気づきから、職業柄、偏った脳の使い方をしているなと思ったら、それを修正するために、人と雑談する機会を取り入れる。

そして、

パーソナリティの面では、繊細で緊張しやすい自分を、強い自分に変えるのではなく、

繊細な自分のモードはそのままに、外行きモードの自分を育てていくことを意識する。

そして、その外行きモードをいつでも必要な時に引き出せる訓練をしていくわけです。

自分を変えるのではなく、モードを育てて扱い方を学ぶ。

そうすると、繊細さは自分の性質として残しつつ、それが使える所では使いつつ、一歩外に出たら、臆すること無く人間関係を楽しむことができます。

繊細な自分を守るための盾となるモード(キャラクター)を手に入れることができるのです。

まずは、いろんな場面で、いろんなモード(キャラクター)の自分が出てきていることに気付くことから始めてみましょう。
ラベル:HSP
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2012年02月20日

晴れない気持ちを解消するフォーカシング

みなさん、こんにちは。

カウンセリングやセミナーの準備に追われていまして、こちらのブログもすっかりご無沙汰になっておりました。

でも、HSP(過度に繊細な人)やエンパス、そして自己尊重(セルフ・エスティーム)の低さ、そういったことで生きづらさを感じていたり、悩んでいらっしゃる方がとても多いことは、日々のカウンセリング経験の中で実感しています。

そして、カウンセリングに来られる方というのはほんの一部で、その裏にはカウンセリングに行く勇気が無く、一人で悩んでネット調べて、なんとか自己解決しようと頑張ってらっしゃる人達がたくさんいらっしゃるのだと思います。

このブログはそういった人達に向けて、ゆっくりと丁寧に大切なことを伝えて行こうと思っています。

今後ともよろしくお願いします。

それでは本題です。

前々回の記事で、HSP(過度に繊細な人)として生きていく上で必要な能力として、感情読解能力が大切だよ、というお話しをしました。

>>こちらです。

感情読解能力と言いましても、人の感情を読む能力ではありません。自分自身の微妙な感情の変化を正直に読み取る能力のことです。

自分が今、どんな感情を感じているかに気づく能力と言っても良いでしょう。

この能力が高まると、

日常的に感情の渦に巻き込まれやすいHSPでも、しっかりと自分の感情に気づい整理ができるようになり、自分を落ち着かせることができます。

そして、もう1つの利点としては、この熾烈な競争社会の中で、繊細なHSPがお金を稼いで食べていくための能力としても役立つのだと説明いたしました。

詳しくは繰り返しになりますので、こちらをお読みください。


では、どうやってこの感情読解能力を磨いていけば良いのか?

今日はその部分についてお話ししたいと思います。


【感情とは何だろう?】

はじめに、そもそも感情とは何であるかというお話しから進めて行きましょう。

怒り、悲しみ、喜び、罪悪感、虚しさ、感情にはいろんな種類がありますが、それら感情とは一体何なのでしょうか?

例えば怒りという感情について、考えてみましょう。

怒りという感情はいったい何なのでしょうか。どこに発生するどんな感覚なのでしょうか。

今、少し時間を取って、過去に感じたことのある怒りの感情を思い出して、それを感じてみてください。

はい。

面倒臭がらずに、


少し、

やってみてください。

…。



いかがでしたでしょうか。

怒りという感覚を感じようとすると、自然に自分のお腹や内臓に意識が向かったと思います。


そうなのです。


怒りという感情はお腹に発生するある種のエネルギーなのです。

「腹が立つ。」「はらわたが煮えくり返る。」「腹に据えかねる。」など、いろんな慣用表現が、

腹の感覚=怒り

と、表現していることからも分かりますね。

そのように、

怒り、虚しさ、恐れ、喪失感、悲しみ、喜び、焦燥感、罪悪感、といった全ての感情というものは、身体に発生したエネルギーなのです。

例えば、罪悪感はみぞおち辺りに発生したモヤモヤとしたエネルギー。

喪失感は胸のあたりがごっそりと抜け落ちたようなエネルギー。

という風に、全ての感情は身体感覚として感じ取れるものなのです。

ですので、感情読解能力を鍛えるとは、自分自身の腹のムカムカを感じ取る、身体感覚を鋭敏に磨いていくことに他ありません。


【感情を感じるレッスン】

それでは実際に感じてみましょう。

今、ご自分の

お腹

みぞおち



のど

辺りに意識を向けてみましょう。

そして、そこに何かわだかまっていたり、モヤモヤと居心地の悪さを感じている感覚が無いかを探してください。

そしてそれをしっかりと意識で捉えて感じてみてください。

どこが、どんな感覚ですか?

モヤモヤ、ざわざわなど、言葉で表すとするとどんな言葉になりますか?

色があるとしたら何色をしていますか?

形があるとしたら?

重さがあるとしたら、重いですか軽いですか?

そうやって、感情感覚を特定して色や形として捉えていくと、どんどんはっきりとしてゆきます。

脳がその曖昧な感覚を具体的に認識し始めるのです。

そして、そうなっていくると、その感情は扱えるようになってきます。

その感覚は、意味や思いを持って存在していますが、その思いにはまだ言葉がついていません。

具体的な例で言うと、

モヤモヤとしていますが、まだ「友人の一言で、自分を軽く見られたように感じて納得行っていない。」という本当の気持、正確な言葉はまだ付いていない状態です。

だから、モヤモヤしたままなのです。

そこで、その感覚の本心に気づいて、モヤモヤに正確な言葉をつけてあげて、理解してあげると、そのモヤモヤは小さくなります。

感情が解消するのです。

ですので、ここで大切な質問は

「その感覚は今何を感じて、私に何を伝えようとしているの?」

という問いかけです。

「何を思ってるの?」「何を感じているの?」と何度も質問しながら、その身体感覚にしっかり意識を向けて、言葉を本心を引き出そうと集中してください。

そうすると、なんとなく、こういう気持ちだったんだと気付けるかもしれません。

はっきりとした言葉としては分からないけど、なんとなく、それが怒りだったのか違和感だったのか、悔しさなのか、感情の種類はわかるかもしれません。

この身体感覚の声に気づいて言語化できる能力。

それが感情読解能力です。

何か小さな違和感を感じる度に、こういったワークを重ねることで、感情読解能力は磨かれていきます。

逆に、身体感覚に意識を向けずに、頭だけで考えを整理していると、この能力は永遠に磨かれず、

「頭ではわかってるんだけど、なんかモヤモヤしている。」という状態から抜け出せなくなります。

以上、長々とご説明してきましたが、今体験していただいたワークはフォーカシングと呼ばれる心理療法の1つです。

フォーカシング 

ユージン・ジェンドリンにより開発された、心の実感に触れることで、変容を及ぼす心理療法。


HSP特有の生きづらさを克服していきたい方は、是非、フォーカシングの本を読んで、今やったようなワークを深めていってください。

これを行なっていくことで、感情読解能力が育ち、生きる上で、自分の感情と付き合っていく上で、一生もののスキルが手に入りことを私が保証します。

まず、あなたの身体の声(感情感覚)と仲良くなることが、HSPであるあなたがこの時代を生き抜く上での、最初の一歩なのです。

自宅で音声誘導を聞きながらフォーカシングのトレーニングができるように、プログラムを開発しました。
HSPに必要な心理スキルを修得する。HSPセラピープログラムはこちら

以下はフォーカシングに関してのオススメの本をご紹介いたします。

まずは、もっとも売れているフォーカシングの代表作。

「やさしいフォーカシング―自分でできるこころの処方」
アン・ワイザー コーネル (著)

フォーカシングそれはカール・ロジャーズの流れに立ち、うまくいったカウンセリングのエッセンスを集約した方法。心でも身体でもない“あいまいな実感”を手がかりに、こころのメッセージを聴いていく静かで穏やかなセルフヘルプ法あらゆる癒しの基本的技能。


やさしいフォーカシング―自分でできるこころの処方 [単行本] / アン・ワイザー コーネル (著); Ann Weiser Cornell (原著); 大沢 美枝子, 日笠 摩子 (翻訳); コスモスライブラリー (刊)


もっと気楽に学びたい方はこちらがオススメ。

「マンガで学ぶフォーカシング入門―からだをとおして自分の気持ちに気づく方法 」
福盛 英明 (著), 森川 友子 (著), 村山 正治 (監修)

「フォーカシングって何?」 フォーカシングをまったく知らない人にもわかるように、マンガやイラストを駆使してやさしく解説した入門書。フォーカシングのやり方を具体的に紹介。

マンガで学ぶフォーカシング入門―からだをとおして自分の気持ちに気づく方法 [単行本] / 福盛 英明, 森川 友子 (著); 村山 正治 (監修); 誠信書房 (刊)
ラベル:HSP 感情読解能力
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2011年12月16日

HSPが鍛えるべき能力

あなたがもし自分がHSP(過度に敏感な人)だと気づいたら、普通の人以上に自分に対して正直であることを心がける必要があるかもしれません。

HSPが敏感であるというのは、外側の現実に対してだけではありません。

自分の心の内側の不調和に対しても敏感なのです。

例えば、

何が原因がわからないけど気分がすぐれない。

何が原因がわからないけど胸がモヤモヤする。

そんな感覚があったら、それは自分の中の不調和のサインです。

まだ意識化されていない、身体レベル(無意識レベル)のメッセージを意識化するために、しばらくそのモヤモヤとした感覚に意識を向けて、

胸のモヤモヤが何をうったえているのかを感じ取る必要があります。

そうすると気づきます。

さっき友人に送ったメールに僅かな嘘があって、それをモヤモヤと気持ち悪く感じていたのだと。

あるいは帰り際の恋人の言葉に、不安を感じる要素があったのかもしれません。

どちらにせよ、それに気づいたら、実際の行動によって対処するのか、あるいは今後は注意するとして、今は対処しないのかを決断をする必要があります。

決断するとモヤモヤは無くなり、スッキリと解消して、また自分らしい統一された感覚に戻ることができます。

自分の中に偽りもやましさもない、晴れ渡った空のようにすっきりとした感覚でいられるのです。

しかし、それをせずに、そういったモヤモヤを残し続けると、自分の中に騒音が増えていき、ついには自分が何を思っているのか、何を求めているのかさえ分からなくなり、混乱してしまいます。

そして、生きている実感や喜びを感じられ無くなります。

HSP(過度に敏感な人)ではない、タフな人達の中には、自分に嘘を付くことを比較的簡単にやってのけることができる人もいます。

彼らは外側の人間関係や環境に対してタフなだけではなく、自分の内側に対してもタフなのです。

ですから、例えば自分が粗悪だと感じている商品でも、それが仕事だと割り切れば、セールスして売ってくることもできます。

でもHSPがそれをすると、途端に良心の呵責によって内臓がざわめき始めます。

それでも我慢してその仕事を続けていると、やがては体を壊してしまうことでしょう。

HSPにとって、自分の内面に正直でいることは、何より大切なライフスキルなのです。

そして、自分の内面に正直でいるためには、まず自分の内面の声を聞くスキルを身につける必要があります。

自分の内面の声を聞くスキル。

これは学校では教えてもらえません。

自分で意識的に訓練していくしか無いのです。

【感情読解能力を身につける】

例えば、先の例のように、胸にモヤモヤがあった時に、あなたはしっかりとその感覚の正直な声を読み取れるでしょうか。

モヤモヤが気持ち悪いから、そのままお酒を飲んでごまかしたり、寝て忘れたりして終わりにしていませんか?

このモヤモヤとした感覚は、フェルトセンスと呼ばれるものです。

フェルトセンス=意味のある感覚、です。

つまり、そのモヤモヤは何かしらの意味やメッセージとして主張しているわけですが、まだ意識の上で理解されたり言葉をつけたりはされていない状態なのです。

これに言葉をつけて、自分の無意識の声、感情、本心に気づいていく能力。

この能力を感情読解能力といいます。

【HSPならではの武器とは】

HSPの人達にとってこの感情読解能力は、一生にわたって磨いていく必要がある能力だと、私は考えています。

その理由は2つあります。

1つは、先に挙げたように、自分内面に敏感なHSPが内面を不調和にしてしまうと、そもそもの幸福感も安心感も得られないからです。

幸せを感じるために必要というわけです。

そしてもう一点は、

HSPにとってこの能力こそが、仕事として社会貢献できる能力へとつながる武器となるからです。

HSPならではの才能。

HSPの強み。

になるのです。

例え話しをしましょう。

あるカフェの経営者がお店が繁盛していないことに悩んでいたとします。

でもその経営者は何が問題なのかわからない。

でも、感情読解能力を磨き上げたHSPのあなたが、その店に行って、自分の身体の声(フェルトセンス)に意識を向けると、

この店の入り口に警戒心を感じたり、壁紙の色と、テーブル同士の距離に違和感を感じていることがすぐにわかります。

普通の人が感知し得ない無意識レベルの問題をいとも簡単に言葉にして、アドバイスすることができるのです。

またある時には、

友達が恋人の不可解な態度のことで悩んでいたとします。

HSPであるあなたはその場面を想像して、その恋人の身体の中に入って、自分のフェルトセンスに意識をむけるだけで、その不可解な態度の意味を理解して、つまり相手の本心を理解して、アドバイスすることができるでしょう。

こうした鍛え抜かれた感情読解能力を持つHSPは、普通の人ではできない微細な感覚を使って、

周りの人や社会に貢献し、価値を与えていくことができるのです。


では、どのようにして、その感情読解能力を鍛えて行けばよいのか?

それはまた、おいおいお話ししていきたいと思います。
posted by ms at 01:43| Comment(8) | HSP(繊細すぎる人) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年11月18日

HSPを改善する認知療法

繊細すぎる人達(HSP)に対して、今現在、最もスタンダードな心理療法はおそらく認知療法です。

私のカウンセリングルームにも、日々、自分の繊細さや人見知り、気疲れに対して悩んでいるHSPの人達が、相談に来られます。

そして1つの選択肢として認知療法をおすすめすることがあります。(あくまで1つの選択肢に過ぎませんが)

HSPを改善できる認知療法とはどんなものでしょうか?

その理論はとてもシンプルです。

一言で表すと、

あなたが繊細な反応をするのは、心のなかに原因となる思考や思い込みがあるはずだ。だからその思考や思い込みを変えると、繊細な反応も変わるはず。

ということです。 (めちゃめちゃ乱暴にまとめましたが…(^_^;))

これを式で表すと以下のようになります。

【状況】友達が嫌な顔をした→→【思考】きっと私は嫌われているに違いない→→【感情】落ち込む

友達が嫌な顔をするという【状況】があるから、落ち込むという【感情】が生まれるわけではなく、

その間には【思考】という自由がある。

だから、【思考】をもっと適切なものに変えると、その後の感情も変わるぞ!というお話しですね。

この場合だと、「きっと私は嫌われているに違いない。」を「どうしたのかな?」くらいの思考に思えると、「友達に聞いてみよう。」という反応に変わり、気持ちも楽になるわけです。

だから、その瞬間に自動的に生まれてくる思考を見つめ直して、変えていくことで、感じ方や反応を変えていこう!というのが認知療法です。

HSP(過度に繊細な人)は単に思考の問題だけではなく、神経が敏感であったり、脳幹が鍛えらていなかったりと、物理的な問題がありますので、そこを鍛えるという方法もありますが、

あくまでソフトウェアである心の問題を改善する方法として、この認知療法というやり方には力があります。

そして、認知療法の中で言われている、陥りやすい思考パターンの癖には以下のようなものがあります。

HSPである方は、思い当たるフシがあると思います。

【10の認知の歪みリスト】

(1)”全か無か”思考
物事を「全か無か」「白か黒か」といった二分法で考えて、その中間など考慮に入れようとしない考え方。

(2)一般化のしすぎ
ひとつかふたつの事実を見て、「世の中すべてこうだ」と思い込む傾向。

(3)心のフィルター
たった1つの良くないことだけに意識が向いてしまい、他の良いものが何も見えなくなってしまう傾向。

(4)マイナス化思考
何でもないことや、あるいは良いことまで、悪い方に解釈して、悪い事と捉えてしまう傾向。

(5)結論の飛躍(心の読み過ぎ)
わずかな根拠から、相手の心を勝手に推測し、事実とは違う結論を下してしまう。
あるいは、根拠もないのに悲観的な結論を推測してしまう。

(6)拡大解釈と過小評価
自分の欠点や失敗を過大に捉え、逆に成功や長所は小さく見積もってしまう思考の癖。

(7)感情的決めつけ
「自分がこう感じているのだから、現実もそうであるに違いない」と誤って思い込むこと。
「自分が罪悪感を持っているんだから、相手は怒っているに違いない。」

(8)「すべき」思考
何をするにおいても、「こうすべきだ」「〜すべきではない。」「常にこうあらねばならない」
などと厳しい基準を作り上げてしまう思考パターン。

(9)レッテル貼り
「一般化のしすぎ」がより極端になったケース。ミスをした時に、そのミスを評価する前に「自分はダメな人間だ!」とレッテルを貼ってしまう思考パターン。

(10)自己関連づけ
身の回りで起きる良くない出来事を何でもかんでも、自分の責任だと思ってしまうこと。

いかがでしたか?

これあるある! となったのではないでしょうか。

ちなみに先に挙げた、

【状況】友達が嫌な顔をした→→【思考】きっと嫌われているに違いない

という思考は、(5)結論の飛躍(心の読み過ぎ)に当てはまりますね。

さて、今回のお話しの中で一番私が言いたかったことは、何かと言いますと、


神経が敏感だとしても、認知の歪みは修正できる。

ということです。

HSP(過度に繊細な人)は、もともと神経系が人より敏感にできています。でもそのことと、心の中の思考パターンが歪んできることとはまた別の問題です。

元々は、繊細だからこそ捉え方が極端で、認知の歪みが身について行ったのでしょうが、身につけたものは意識すれば外せるということです。

だから、神経は敏感で繊細だけど、捉え方や考え方はお気楽で生きやすいHSPも可能だということです。

HSPが幸せに気楽に生きるために、一度じっくりと時間を取って、心の修正をしていくのはとても役立つものです。
posted by ms at 10:41| Comment(9) | HSP(繊細すぎる人) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年11月11日

忙しいと自分がわからなくなる人

HSP(過度に敏感な人々)は、毎日の生活の中で起こる様々な出来事に対して、深く丁寧に解釈をしていきます。

例えば、友達と会って話をした後も、その内容を何度も頭の中で思い返して、思い出し笑いをしたり、じっくりと幸せに浸ることができます。

日々をとても丁寧に生きているということですね。

これはこれで素晴らしい性質なのですが、スピードが速く情報が多い現代社会では、それが逆に生きづらさになっているケースがあります。

繊細で内向的な人たちが、日々の出来事を自分の中に落とし込むには、現代社会は余りにスピードが早すぎるのです。

私自身もサラリーマンとして働いていた時は、1日の仕事を終えても、いろんな出来事がありすぎて、それを気持ち的に完了することができずに困っていました。

興奮して眠れないこともありました。

もっと心の奥底で処理するべき感情や気づきがあるような気がするのですが、それに向き合っている暇が無いわけです。

そうやっていろんな出来事や情報を、自分の中に受けとめられないまま生活を続けていくと、次第に自分に着地していないような、自分から切り離されてしまったようなそんな感覚を覚えるようになります。

これは本当に、分かる人にだけ分かる感覚で、分らない人は一体何の話なのかと(笑)思われるかもしれませんが、HSPの当人にとってはとても重要な問題なのです。

もしかしたら、そういう問題に生きづらさを感じている当の本人ですら、自分の無意識の中に何が起こっているのかを理解できずにいるのかもしれません。

なんで、自分は気持ちがワサワサするのだろう。

この解消しきれない感覚はなんだろう?

そうやって、漠然とストレスを溜め続けて不眠症になったり、不満を持ったりします。

こういったタイプの方は、定期的に時間を取って心を整理して自分とつながる必要があります。

自分がHSPであることを理解して、それでもこの現代社会で生きていくために、自分のメンテナンスをする必要があるわけです。

今回は、私自身も定期的に行っているとても効果がある方法をお伝えします。

生活に流されて、自分とのつながりが薄くなっているなと感じたら、次のような時間を取るようにしてください。

【方法】

夜、暗闇の中で1人きりになり、ローソクの火をつけます。

1人であることと、暗闇があることと、火の光があることが大切です。

隣の部屋で誰かが起きてたり、テレビを見るたりするとダメです。寝静まるのを待ちましょう。

そして、耳栓をするか、あるいはゆったりとした音楽を流しましょう。

ローソクの火の元に、1枚の紙を置いて、なんでも心に浮かんだことや思ったことを書きましょう。
文章でなくても絵でも、箇条書きでも、書き方は何でも構いません。とにかく自分の心に浮かんでくるのをそのままに飾らずに紙に書いていきます。

急ぐ必要は全くありません。書くことを目的にする必要もありません。

ただ、暗闇とローソクの光の中で、思いのままに心を遊ばせてあげることが大切です。

そうするといつになく深い自分自身とつながれる感覚を感じられるようになります。

自分に着地している感覚が取り戻されていきます。

電球が発明されるまでの何万年もの間、人間は夜には闇と火の光の中で過ごしてきました。

だから、闇と火を見ると脳の中の精神性に関わる部分が活性化してくるのです。

夜には夜の心があるということです。

こういう時間を過ごして、思いつくことが出てこないくらいまで、紙に想いのままに書き出してから眠ると、翌朝の気持ちのすっきり具合に驚かれると思います。

体の軽さがまるで違うのです。

私にとって、今ではなくてはならない時間になっています。

同じような感覚に悩まされているあなたにお勧めします。

ただし、くれぐれもローソクの火には注意をしてくださいね。

*************

自分がHSP(過度に敏感な人)かな?と思ったら、HSP診断にチャレンジ!

posted by ms at 14:14| Comment(6) | HSP(繊細すぎる人) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年10月27日

繊細すぎて生きづらい人々

対人恐怖や緊張、人見知りでなやんでらっしゃる方の中には、元々「自分の性格が敏感すぎて生きづらかった。」とおっしゃる方が多いものです。

こういった繊細な神経を遺伝的にお持ちの方は、5人に1人くらいの割合で存在していて、アメリカの心理学者エレイン・N.アーロン博士はその著書の中で、こういった人々をHSP(Highly Sensitive Person)と名づけました。

HSP(Highly Sensitive Person)
 つまり「過度に敏感過ぎる人」ということです。

繊細でまわりの物事を敏感に察知する能力があり、創造性や空想力も高いのですが、それが社会生活で裏目に出ると、打たれ弱さ、引っ込み思案、人見知り、となってしまい、生きづらさを感じてしまいます。

相談に来られる方の中にもこの性質に悩まされている方は多く、あまりに生きづらさが続くと、この性質が原因で「うつ状態」になってらっしゃる方もいらっしゃいます。

HSPの特徴を知るには、自己診断テストをやってみるのが一番です。

まずは下記の診断をしてみてください。

繊細すぎて生きづらい!HSP診断

いかがでしたでしょうか?

60点以上だとおそらくあなたはHSPでしょう。

ただ、点数は低くても、1つの設問が著しく当てはまり息苦しさを感じてらっしゃるなら、点数は低くてもHSPだといえます。

アメリカでも5人に1人は存在すると言われていますが、日本人にはもっと多いような気がしています。

それでは、自分がHSPだとわかったらどうすれば良いのでしょうか?

当カウンセリグルームでは、おおよそ以下の5つの方向で進めていくことで、HSPの性質を活かした幸せな生活を送るようになられます。

1 HSPが欠点ではなく、才能だということを理解する。

  自分の才能に気づかずに、自分をダメ人間だと思っているHSPが非常に多いのです。

2 過去の失敗体験をHSPという観点から再解釈しなおすことでトラウマを解消する。

  子供の頃にHSP特有の失敗体験があり、それによって今現在の自信を喪失させているケースが多くあります。

3 環境や生活スタイル、仕事のやり方をHSPの自分に合ったものにデザインし直せないか検討する。

  自分を変えることも大切ですが、外側の環境を自分に合わせていくことも大切です。

4 神経を鍛えるエクササイズで、過度の敏感さを解消する。

  HSPは性質なので完全に変えることは不可能だし、その必要もありませんが、様々なエクササイズによって、生きづらさを感じない程度に神経を鍛えることは可能です。

5 栄養療法によって過度な神経過敏を解消する。

  敏感な性格の人の血液には、ある特定の栄養素が足りていないというような特徴があります。それをサプリで補うことで、はっきりとした効果を感じる方が多いです。


以上のように、自分を理解して自分をどのように扱っていくか、という方向と、

自分を鍛えて変えて行くという、両方からアプローチをしていくわけです。

特に、鍛えるという方向はアーロン博士の著書や主張にはありませんが、私が臨床経験からは、かなりうまくいくと感じています。

「最近、くよくよしなくなった!!」と、自分の変化に驚かれる方が多いのです。


ものごころついた時から、どうも自分は人とは違うのではないか。

なんで自分はこんなに弱いのか。

自分にはこの時代は生きづらいのではないか。

そう感じてきた方は多いと思います。

でもそれを才能だとして受け止められたときに、新しい視界が広がり、自分の居るべき場所、能力を活かすべき場所が見えてきます。

そして、自分らしいオリジナルな人生を歩み始めます。

自分の性質や才能、そして人生の再解釈。

はじめてみませんか?

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posted by ms at 13:13| Comment(8) | HSP(繊細すぎる人) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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