2015年10月24日

ストレスを摂取する

皆さんこんにちは。いかがお過ごしでしょうか。

久しぶりの更新です。

随分前に書いた記事ですが(おそらく去年の3月頃)PCを整理していたら出てきました。

久しぶりに、HSP(highly sensitiv person)のための記事『ストレスを摂取する』というお話です。


【注目されると泣いてしまう】


先日は8歳の娘のダンスの発表会に行ってきました。

大きなステージで踊る娘は、思ったよりも随分はっきりした笑顔でエネルギーを外側に発散していて、我が子ながら感心しました。

親が知らないうちにも子供はしっかり育っているものなのだなと、それが頼もしく思えたのです。

ですが発表が終わった後に事は起こりました。


会場のロビーで娘は、見に来てくださってたお友達やお母さん方から花束受け取ったり、祝福の言葉を頂いていたのですが、

久しぶりに会った幼稚園の先生やお母さん方に褒められたり祝福されたりしていると、娘の顔からどんどん表情が無くなって行くのが見て取れました。

笑顔が消えて、こわばっています。

やれやれきたか…、と思いました。

そして母親と2人になった瞬間にホッとしたのか、娘は母親の体に顔をうずめて泣き出してしまいました。

主役として最も脚光を浴び、祝福される場面で泣き出す。

10歳になる姉にはそれが全く理解できないようで、「なんで泣いとん?」と不思議そうに言っていましたが、

わかる人にはわかる。

わからない人にはわからない事情があるのですね。


娘も祝福されて嬉しいのは間違いないのですが、朝からのリハーサルや本番を通して、

彼女は今日1日分の外向性を使い果たしてしまったのです。


その上、緊張やストレスが感情エネルギーとして体に残り、今ここで感じるべき喜びが感じられなくなってしまっているのです。

だから彼女はまず泣くことで滞った感情エネルギーを発散する必要があったのです。

そういうことがわかっていますので誰も娘を否定せず、「なぜ泣くの?」などと深追いせず、彼女に泣くための十分な時間を与えました。

その結果、20分ほどするといつものカラッと明るい娘に戻っていました。

感情処理が終わったのですね。


こういった一連の出来事を見ていて思ったのですが、このブログの読者さんは過去に同じような体験をされた方が多いのではないでしょうか。

そして、もしかしたら「なんでこんな時に泣くの!」とか、「せっかく皆あんたのために見に来てくれてるのに!」などと否定された経験もおありかもしれません。

(心理療法を通じてクライアントさんの過去を掘り下げると、同じような場面で母親に怒られたり、理解してもらえなかった場面が思い返されることが多いです)


今回のような出来事は、デリケートな内向型にとってはとても自然な反応なのですが、それを周りが理解して受け止めてもらえることは稀ですね。


さらにその夜、娘は眠っている間に3回ほど激しくうなされていました。

ステージで脚光を浴びたり主役になって周りから祝福されるという経験は、彼女の神経システムには刺激が強すぎたのでしょう。


夢の中で脳は今日1日分の情報処理をしながらも、神経はその情報に興奮させられているのです。


そして翌朝は起きてくるなり「頭が痛い」と訴え、結局午前中は学校を休むことになりました。


ですが午前中ゆっくり寝ていたことで順調に回復し、午後からは楽しく学校に行けたようです。

ステージで脚光を浴びて踊ることは、彼女の繊細な神経システムにとって、一日の睡眠では解消できないレベルの感情体験だったわけです。

今の彼女には強すぎるストレスだったと言っても良いでしょう。

でも、だからといってストレスを無くすことが彼女にとって最善なわけではありません。

ストレスを無くすと人はどんどん弱体化していきます。

重力のストレスから解放された宇宙飛行士が地球の重力に耐えられなくなるように、ストレスを無くすと人は簡単に弱くなるのです。

だからストレスを減らすというアプローチよりも、適度なストレスを『摂取する』という考え方を持つことの方が大切です。

適度なストレスを摂取することで自分のストレス耐性を高めていくことができるのです。

ストレス耐性を高めるためのポイントは、筋肉を強くすることと同じで、

そのポイントは2つあります。

1)自分の限界を少し超える負荷をかけること。

2)その後は十分な休息と栄養を取ることで、傷ついた筋繊維が超回復する時間を与える。



そうすることで筋肉は太く強くなっていきます。

同じようにストレス耐性も高めていけると言われています。


自分の限界を少し超えるようなストレスをかけて、その後はしっかり休みましょう。

そうすることで自分の神経を鍛えていくことができます。

今回の娘のケースもそうですね。

学校を半日休まないと回復できないほどの負荷というのは強すぎとも言えますが、その後に充分な休息を与えることで超回復させ、彼女の神経を鍛える良い機会にできたわけです。

こうやって負荷と回復を繰り返した先に、強い自分にたどり着くことができます。


私もHSP(highly sensitiv person)でありながら、今は人前で話す仕事をしたり、何かの代表をしたりということを楽しみながらできるようになりました。

それは、少しずつ少しずつ負荷を増やして行った結果なのです。

本来は放っておけばどんどん内へ引き篭もっていく性格なのですが(笑)今も週に1回は人前でお話しする機会を持つことで、適度な負荷を加え続けることで、強い自分を保っています。

さて、みなさんはどうでしょうか?

今の自分にとって、限界を少しだけ超える負荷を取り入れるとしたら、それはどんな行動になるでしょうか?

その負荷を与えた後は、最低でも3日は不要なストレスを加えずに神経を休めることを意識してみてください。

そうやって筋力のようにメキメキと神経を太くしていきましょう。

HSPの高い感受性に神経の図太さが加わると、必ず活躍の場は広がっていきますよ。

みなさんのような感性を持った方の活躍を期待しています。


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以上です。
posted by ms at 09:57| Comment(0) | TrackBack(0) | HSP(繊細すぎる人) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする