2013年07月31日

ポジティブ思考を信用しない


最近は心を扱う本や自己啓発ブームのせいか、やけにポジティブでモチベーションが高い若い子が増えているように思います。

SNSなどを覗いてみると、毎日のようにポジティブな気付きの記事や感動の記事がシェアされていて、めまぐるしいほどです。

私のようなタイプはそういった雑多な意識世界に触れ過ぎると、うんざりしてきます(笑)だからそっとノートPCを閉じます。

今の世の中の『ポジティブでいよう!』というような同調圧力から離れていたいのです。

ですが、私もセミナー主催や心理系の仕事をしている関係上、そういったマインドが高まりまくったタイプの人に出会う場面が多く、時にはアドバイスを求められたりもします。

毎日毎日、感動的な言葉をつぶやき、「一人では何もできなくても皆でつながったら何かできると思うんです!」みたいな言葉が大好きで、凄い勢いで近づいて来られるのですが、

私がいつもするアドバイスは「まず、落ち着きましょう。」です。

これは気持ちの熱した若者に対するには、冷たい物言いかもしれませんが、

でも、そんなに浮ついていたら何もできませんよ。と私は思います。

感動する記事を読んで、感動するセミナーに行って、感動する体験を通じて、マインドを上げるのはいいのですが、

上がることがあるということは当然、下がることもあるのです。

そこを無理に上げ続ける努力をするというのは、自然界の法則に反することです。だからいつか必ず反動が来ます。

(ポジティブシンキングを自分に強制してうつ的になった人を、どれだけカウンセリングして来たことか…。)

もちろん私もセミナーに参加したり良い本を読んだら、感動や興奮で熱くなります。それは人生のスパイスとしてとても大切なことです。

ですが、私はそういった感情をモチベーションとしては、全く信用していません。

スパイスはスパイスであって、メインディッシュではないのです。

クオリティーの高い仕事を成していく上では、むしろ必要以上のモチベーションは邪魔とさえ思っています。

モチベーションが高まっていようが、下がっていようが、仕事としてやるべきことは毎日たんたんとやる。

そこから現実の創造は始まります。

私はプレゼンテーションやスピーチをトレーニングする会を主催していますが、そこに来る参加者を見ているとよく分かります。

「素晴らしい会ですね! めっちゃモチベーション上がりました! 毎回参加したいです!!!」

と、初参加でマインドが上がりすぎる人は、2回くらいの参加後に決まって来なくなります。

上がったものは下がるのです。

そんな中、安定してプレゼン技術を高めて行かれるのは、クールな頭で自分のプレゼンの問題点を直視し、改善点を意識して、苦しくても面倒くさくても参加を継続する人達です。

外からの刺激を受けると、ポジティブな感情や感動はどうしたって生まれます。でも同じように、どうしたって落ちてくることもあるのです。

その上がり下がりの感情を『自分』だと思わないでください。

そんな心の浅い所に、人生の舵を握らせないでください。

上がっていようが下がっていようが、前に進ませようとする力。

深い所で腹を決めている揺るぎない力。それが本当のあなたです。

そこに人生の舵を取らせましょう。

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今回の記事と絡めて説明しますと、フォーカシングで扱う感情感覚というのは、心の浅い部分(上がったり下がったりする部分)の反応です。

そしてその感情感覚を冷静に見て、コミュニケーションを取る側の自分。感情感覚の背景のようにしてどっしりと存在して、感情感覚を眺めている自分。

それが人生の舵を取るべき本当の自分です。

生活の中では様々な瞬間瞬間に、様々な感情感覚が上がったり下がったりしていますが、その背景で本当の自分はまったくブレること無く、静かにそれを見ています。

フォーカシングというワークを重ねることで、この『本当の自分』と『表面の自分』(感情感覚)との距離が取れるようになります。

そして『本当の自分』を実感すればするほど、物事に動じなくなっていきます。

ブレない心が作られていくのです。

>>くわしくはこちら




posted by ms at 13:11| Comment(6) | 自分を変える | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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