2012年11月29日

あなたは決して人嫌いではない

このブログではHSP(過度に敏感な人)やエンパス(共感しすぎる人)というキーワードでお話ししていますが、今回は少し角度を変えて、「外向型ー内向型」という切り口でお話ししたいと思います。

「外向型ー内向型」というのは心理学者のユングが提唱した分類ですが、この分類は非常に本質的です。

カウンセリングで多くのクライアントの内面と向き合ってきた私の個人的な意見として言われせていただければ、もしかするとこの「内向型ー外向型」の差は、男女の性差と同じくらい大きな違いなのではと感じています。

男性と女性の考え方や感じ方の違いと同じくらい、外向型と内向型の感じ方には根本的な違いがあるのです。

その最も大きな違いは、

・外向型は外側の刺激によってエネルギーを得る。

のに対して、

・内向型は静かに自分の内側につながることで内側からエネルギーを得る。

という点です。

そもそものエネルギーの源が全く違うのです。

外向型は休日になれば遊びの予定をぎっしり入れたり、多くの仲間とワイワイと関わりを持ちたがります。

そうやって外からの刺激をたくさん受けることでエネルギーが充電されて、また月曜からの仕事を頑張れるのです。

でも、内向型にはそれが理解できません。土日にぎっしりと遊びを入れてしまうと内向型は疲弊してしまって休みになりません。

もちろん内向型も少しは人と遊ぶ予定を入れますが、それ以上に一人で静かに本を読んだり自分と向き合う時間を持たないと疲れ果ててしまうのです。

ですので、例えば内向型と外向型の夫婦などは、お互いのエネルギー補給の方法が違うことを理解しておかなければ大変です。

外向型は内向型のパートナーに対して、「付き合いが悪い人」「自分と一緒にいたくないだ」と思って失望してしまいます。

一方、内向型は外向型に対して、「自分の安らぎを侵略する、騒々しい人」として、脅威に感じたり、外向型と比較して自分を「付き合いの悪い暗い人」と捉えて、自己嫌悪に陥ったりします。

ですから、しっかりとお互いの性質を理解する必要があるのです。

【世の中は外向型の世界観で作られている】

今の世の中には情報が溢れていて、本屋に行くとたくさんのビジネス書やノウハウ本が平積みになっています。そして、そういった本の多くが外向型の著者によって書かれていることを理解しておく必要はあると思います。

「自分の仕事のやり方がうまくいったから、他人にもそれが合うはずだ。」「周りの人にも自分と同じやり方をして欲しい!」という外向きの発想が、そもそも典型的な外向型の思考パターンです。

ですから、ノウハウ本を書いて自分ノウハウを共有したい!という動機を持つ著者の多くが外向型なのです。

当然、そういった外向型の著者によって書かれたノウハウ本の多くは、内向型には合いません。

例えば、時間管理術でスキマ時間を使ってどんどんタスクをこなしていくような方法は、内向型にはまず不可能なのです。

外向型はタスクを増やすことで外の刺激を受けてエネルギーが高まりますが、内向型はスキマ時間にはしっかりと刺激を遮断して自分とのつながりを取り戻さないとエネルギーが枯れるからです。

わかりやすいのはメールの返信です。

内向型人間は、届いたメールにすぐに返信するのが苦手です。返信内容がわかっていても、先延ばしにしてしまいがちです。

相手にメールを届けるために、十分な内的エネルギーを充電しないと筆が進まないのです。(このお話しはカウンセリングでお伝えすると、そうそう!と内向型のクライアントが深く共感されます。)

もしかすると私達内向型人間は長い間、自分には合わないノウハウ本を読んで、自分に対して間違った使い方をしては、期待通りに動いてくれない自分自身を責め続けてきたのかもしれません。

【人付き合いなんかしたくない】

先に見たように、エネルギー補給の点から、内向的なタイプの人間は、外向タイプよりも1人の時間がより多く必要です。

でも、今の世の中はスピードが早く仕事量も多く、たくさんの情報に晒されながら生きることを強いられます。

こういった環境は内向型には脅威なのです。

そして仕事に加えて、同僚との飲み会や友人との遊び、人付き合いなどが入ってくると、エネルギーを充電する時間が無くなってしまいます。

だから、内向型には、人からの誘いを怖がっている方が非常に多いのです。(そのことを必死で隠してはいますが…。)

会社の飲み会にも本当は参加したくないにもかかわらず、付き合いで参加しては後悔しているようなケースが多いのです。

その結果、「本当は一人でいたいのに…。彼らは私の時間を奪っていく…。また面白くもない話に付き合わないといけないのか…」と、心の奥底に恨みのようなものが溜まっていきます。

そうやって恨みや怒りを溜めていくと、やがては「自分は人嫌いなんだ」と思うようになっていきます。

かくいう私自身も、長い間「自分は人嫌いだ」と思っていました。

【それでもあなたは人嫌いではない】

しかし、違うのです。

内向型ー外向型という違いを理解できると、自分が人嫌いなのではなくて、単に今は外の刺激が多すぎて内面のエネルギーが枯渇しているのだと分かってきます。

人嫌いで人に会いたくないのではなく、ただそれ以上に静かに自分の内面につながっていたいだけなのだと。

心が自分と向き合うように求めているだけなのだと分かってきます。

内向型の人間は決して人嫌いではありません。

それどころか、数少ない友人と深くつながりたいという欲求を持っています。

ただ、そのためには十分に一人になって、孤独な時間を楽しんで内面のエネルギーを充電する必要があるのです。

十分に一人でいると面白いアイデアやエネルギーが溢れて来て、それを人に話したいなと思ってウキウキして来ます。

それが、内向型が人と会うタイミングです。

それは外向型と比較すると随分と控えめな社交術ですが、それで良いのです。

それを受け入れて、あなたにとって無理がなく快適なバランスを見つけましょう。

【まとめ】

今日、是非とも理解していただきたいのは次の3点です。

・これまでの人間関係の中で、あなたがどれだけ人からの誘いを恐れていたとしても、あなたは人嫌いではありません。

・内向型のあなたが自分から人と接したいと思えるようになるまで、しっかりと孤独に引きこもりましょう。

・外向型を真似る試みは長期的には必ず失敗します。それは諦めましょう。それよりも内向型の自分の性質を理解して、この性質を使って最高に楽しい人生を作りましょう。


以上です。

いつでもあなたはあなた自身の味方でいてください。そしてあなたの性質を理解してあなたの扱い方を習得していきましょう。

私はこのブログが、あなたが自分らしい人生を生きるための「取り扱い説明書」となることを願っています。


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posted by ms at 01:55| Comment(100) | HSP(繊細すぎる人) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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