2012年05月29日

人見知りで雑談が苦手

このブログは、HSP(過度に敏感な人々)やエンパス(共感しすぎる人)をテーマに書いていますが、このタイプの方の相談に多いのが、「人と打ち解けるのが苦手」というテーマです。

・雑談ができない。

・人の輪の中に入れない。

・1対1なら少しは話せるが、3人以上になると話せなくなる。

・話はできても相手と心を通じあった気がしない。


など、とにかく人とのコミュニケーションが苦手だと訴える方が多いのです。

そういうクライアントさんに対して、私はまず「誰でもいいので、普通に話せる人はいませんか?」と尋ねます。

すると、「それが…誰もいないんです…。」と返ってくるので、

「本当に誰もいないですか? 例えばお母さんはどうですか?」と聞いてみると、

「ああ、母とか兄とは普通に話しますよ。」とおっしゃいます。

お母さんとは冗談を言って笑いあったりすることもあると言うのです。

「他にも、この人となら比較的話せるという人はいませんか?」と振り返ってもらうと、相手によって多少の違いはあれど、何人かは話せる人がいることが分かって来ます。

つまり、この方は人と話せないわけでもなく、コミュニケーションが取れないわけでもなく、しっかりと話せる自分はいるのです。

ただ、ここぞという時に、話せる自分が出てこないというのが問題なのです。

整理してみましょう。

この方の悩みは正確に言うと。

☓ 人と話せない。

ではなく

◯ 話せる自分が出てこない時がある。

ということなのです。

【あなたの中の複数のキャラクター】

心理の世界をひもといてみると、あなたという存在は1人ではありません。

人の潜在意識の中には、実にさまざまな人格(キャラクター)が入っていて、その数は数十〜数百と言われています。

あなたという存在はつまり、複数のキャラの寄せ集めなのです。

そのキャラクターのことを心理の世界では「パート」と言います。

オーケストラのパートを思い出していただくとわかりやすいですね。

バイオリンのパートもいればピアノもいる。チェロもフルートもいて、オーケストラの全てのパートがバランスを取って、1つの音楽を奏でます。

同じように、あなたという存在も、さまざまな場面で、さまざまなパートが出てきて、対応していますが、それらの対応、反応をひっくるめて、あなたの性格であり人間性なのです。

先生や上司の前では従順なパート。

家族の前では反抗期みたいに口の悪いパート。

仕事をしている時はキリキリと頭が回る仕事モードのパート。

友人の前ではおちゃらけたパート。

人の輪に入ると気後れして喋れなくなる引っ込み思案なパート。

珍しいところでは、外人を前にすると、英語で話すエセアメリカ人のような陽気でフランクなパート出てくることがあります。

これら全てをひっくるめて、あなたという性格が出来上がっているのです。

しかし、こんなにたくさんのキャラの寄せ集めであるはずのバリエーション豊かな自分を、どうして私たちは「人見知り」という限定されたレッテルによって、閉じ込めてしまうのでしょうか?

【思い込みがセルフイメージを作る】

人というものは、良い経験よりもネガティブでショッキングな出来事ほど強い印象を受けて記憶に残しやすいものです。

ですから、人と上手くしゃべれなかった経験があると、すぐに自分に対して「人見知り」や「引っ込み思案」といったレッテルを貼ってしまいがちです。

そして、そうやって、レッテルを張ってしまった途端に、人と気兼ねなく話せている他のパートの存在は忘れられ、「人見知り」がセルフイメージとなります。

セルフイメージができあがると、今度はセルフイメージに合った人見知り体験だけがどんどん印象に残っていき、それ以外の自然に楽しく話せた体験は盲点となって記憶に残らなくなってしまいます。

こうして、どんどん「自分は人見知りで、人と話せない。」という認識が強化され、人見知りが真実のように思えてくるわけです。

でも、よくよく振り返ってみると、盲点として印象に残っていないだけで、実は結構話せる自分も存在しています。

あなたはどうでしょうか? 

ここで、少し時間を取って振り返ってみてください。

話が続かなかったり、人見知りモードな時もあれば、饒舌に話すモードもありませんか?

自分ではなかなか気づきにくいものですが、あなたの中にもいろんなキャラ(パート)が存在していて、さまざまな人とさまざまな関わり方をしているものです。

【性格の問題ではなくキャラの問題にする】

このように、自分というものを1人ではなく、複数の寄せ集めだとする捉え方は、とても便利であなたの助けになってくれます。

例えば、大学に入学して、新しいグループの中で人見知りして、話が続かなかった場合。

これまででしたら「またやってしまった…。私ってなんて面白くない人間なんだろう…。」と深刻に落ち込んでしまっていたかもしれません。

でもパートという考え方に馴染んでくると、

「あちゃ〜。人見知りキャラが全開になってる…(^_^;)」と、自分に対してユーモアと距離を取って扱えるようになります。

つまり、問題は自分の性格ではなく、自分の中のキャラの発動タイミングの問題に変わるのです。

そして今後の対策も、大学の新しい友人グループに対して、

・自分のキャラを模索する。

・キャラを定める。

・キャラを育てる。

といった努力に変わっていくのです。

これまでに漠然と悩んでいた「暗い自分を変えなければ…」といった問題や、努力の方向性とは大違いです。

あなたの性格が暗いのか明るいのか、面白いのかつまらないのか、そういうことは決して一概には言えませんし、わかりません。

誰かの前では明るく面白かったこともあったでしょうし、他の誰かの前では暗くつまらなかったこともあったでしょう。

また無理に明るくなくても、「暗い面白さ」というものもあるかもしれません。

だから、一旦自分の性格についての悩みは脇に置いて、今の環境を楽しむのに役に立つキャラを育てることを意識してください。

そこに意識が向かい始めると、コミュニケーションに失敗しても、笑いながら軽い気持ちで違うチャレンジができたり、

バラエティー番組や周りの友人のやり取りを見て、いろんなキャラ設定を学ぶことができるようになります。

そしてある時、あなたのキャラがバシッと定まると、不思議なくらい楽に自分の口から言葉が溢れ出すことに驚くことでしょう。

【コーチング】

・明日からのあなたの日常を楽しいものにしてくれる力があるのは、あなたの中のどんなキャラクターでしょうか?

・そのキャラクターが完全に発動したとしたら、どんな風に人と関わり、どんな姿勢で、どんな表情で、どんなことを話していますか?


posted by ms at 16:47| Comment(2) | 会話が苦手 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年05月10日

自分を変えるための3つの道

みなさん。こんにちは。

丁寧に丁寧に必要なことだけをお伝えしようと、そう思って、このブログはとてもマイペースな更新になっています。

ですがまだ記事数が10しか無いにも関わらずコメントを頂き、そして毎日150近いPVを頂いています。

とても励みになってます。ありがとうございます。

さて、今日は自分を変えるための、とても大切なお話しをします。

世の中には自己啓発書や心理学の本は本当にあふれるほどあります。

そして、それぞれの本に、それぞれの著者のとっておきの方法が紹介してあります。

・自分をポジティブに変えるための方法。

・生活を豊かにするための方法。

・人間関係を良くするための方法。

しかし、実際にそれらを試して、最初は上手く行ってもなかなか持続することはできないものです。

最初は感じていた効果を実感しにくくなったり。

効果を感じていても「なんとなく」続ける気がしなくなって、やめてしまったり。

本を読んだ時の感動と興奮も3日もすればどこ吹く風で、またいつもの日常のいつもの自分に戻ってしまいます。

いったい何がいけないのでしょうか? 

この方法が自分に合っていなかったということでしょうか?

それもあると思います。

でも、もし自分に合った方法だったとしても、人は「なんとなく」その努力をやめて元の自分に戻ってしまいます。

大きな失敗もなく、「なんとなく」やめてしまうのです。

まるで「なんとなく」に支配されているように。

では、いったいその「なんとなく」とは何なのでしょうか?

まずはそこを探っていきましょう。

【あなたを支配している者の正体】

何か新しい方法で自分を変えようと思った時、

人は変えようと思い立った今現在から、行動を積み重ねることで変えようとします。

例えばレコーディングダイエットの本を読んで、やってみよう!!と思った時、食べたものを記録するのは今日からです。

当然の話しですが、誰も3年前からさかのぼって始めることはできません。

それはつまり、過去の自分は置いておいて、今ここの自分から変わろうとするということです。

しかし、人の潜在意識というものは、過去の自分の体験を参照にして現在の反応を自動的に決めてくれています。

ですので例えば、過去を振り返るとこれまでの人生は、面倒くさがりで、いろんなことを先延ばしにして、いろんな人に迷惑をかけてきた。

そんな経験があると、その経験を参照に潜在意識は今現在の反応を作りますので、いくらレコーディングダイエットに感銘を受けて、目からウロコを落として感動して、

これで本当に痩せられる!!!!!

っと思っても、

潜在意識は一度読んだダイエット本よりも、これまで何十年もの間にあなたが取ってきた三日坊主の記憶をもとに、明日を作ります。

その結果、3日が過ぎると、なんとなくヤル気が無くなってきます。

効果のありそうな方法なのに、なんとなく、本当になんとなく、ヤル気がなくなるのです。

人とのコミュニケーションスキルを学んでも、潜在意識はこれまでの人生の長い間自分が人見知りで、気まずい沈黙を何度も体験したという事実を元に今の自分を作ります。

だから3日もすれば、なんとなくいつもどおりの人見知りをしています。

ポジティブ思考の本を読んで、今日からは前向きな言葉で話そうと思っても、潜在意識はこれまでにネガティブな言葉で人と関わった経験を参照にして、今日の自分の反応を作ります。

だから3日もすれば、なんとなくいつもどおりネガティブは言葉を話しています。

つまり、いくら本を読んで今新しい技法を行なっても、私たちは過去の記憶によって縛られて動けないでいるのです。

これが目立たないが確実に私達を支配している「なんとなく」の正体です。

では、どうすればこの支配から逃れて、よりよい自分に変えていけるよでしょうか?

方法は3つあります。

【自分を永遠に変えるための3つの道】

まず1つ目は、潜在意識に過去ではなく、未来を参照に活動してもらうことです。

潜在意識は過去の記憶を参照にしますが、もしあなたがなりたい未来の自分をしっかりとイメージして、

それが具体的であり、魅力的で、そして過去の記憶よりも未来のイメージの方が印象が強ければ、潜在意識は未来のイメージを参照にして現在を作ってくれるようになります。

実は未来のイメージというのも、記憶と同じイメージ(映像)です。

未来を空想することで、空想したイメージが脳に明記されるという意味で、それは「未来の記憶」です。

理想的な自分をイメージすることを繰り返していると、あなたの潜在意識は過去の記憶よりも、未来の記憶の方を参考に、今現在の反応を作ってくれます。

そのために大切なのは、視覚イメージだけではなく、体感覚、聴覚、感情なども巻き込んでイメージすることです。

つまり実際の過去の体験と同じリアリティーを使って、未来の記憶を作るのです。

次に2つ目の方法は過去の記憶を書き換えてしまう方法です。

そんなことができるのか! と言われそうですが、ある種の心理セラピーはそれを可能にします。

レコーディングダイエットという方法を知ったならば、私なら最初に食事が乱れだした20年前から始めます。

記憶を上書きするのです。

これも視覚イメージだけではなく、体感覚、聴覚、感情なども巻き込んでイメージすることで可能になります。

そして3つ目にご紹介するのが、過去から自由になるための、最も簡単な方法。

それは、演じるということです。

例えば高いコミュニケーション能力を身に着けたいなら、島田紳助になったつもりで演じてみる。

そうすると潜在意識は自分の記憶ではなく、テレビで見た島田紳助の姿や記憶を参考にして、島田紳助の人生経験を勝手に想像して、島田紳助という在り方を再現してくれます。

それは自分の過去の記憶や過去の時間軸から自由になり、誰か別の人の記憶と時間軸を活用するということです。

そしてその島田紳助を演じた体験はあなたの経験値として刻まれますので、いずれは島田紳助のように人とかかわった記憶が増え、

あなたの本来の姿が、島田紳助に近づきます。

演じるというのは、自分の過去の時間軸から飛躍して、体験しようの無かった新しいパターンを学ぶための、かなり突飛な裏ワザなのです。

(だから役者さんは、何でもオールマイティーにこなせる人が多いですよね。)

これを使わない手はありません。

あなたが知っているいろんなタレントや著名人、友人、先輩など、それら全てが、演じて真似るための素材として使えるのです。

テレビや映画でいろんな人を見てきたということは、あなたはとてつもない財産をお持ちだということです。

あなたはいったい誰のようになりたいでしょうか?

そしてその人を演じてみると、身体の姿勢はどのようになるでしょうか?

頭の中はどのような思考が出て、どんなイメージが見えるでしょうか?

今日をそのように振る舞って、その人のふりをして過ごしてください。

あなたは自由です。自分の記憶の制限がはずれると、どれだけのびのびと才能を発揮することになるのか。

きっと驚かれることでしょう。

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その他にも、自宅で音声誘導を聞きながら心理スキルをトレーニングができるプログラムを開発しました。
HSPに必要な心理スキルを修得する。HSPセラピープログラムはこちら
posted by ms at 18:18| Comment(0) | 自分を変える | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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